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米国株定点観測2026年9月|配当は3か月に1度の山、8月の2.2倍に

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はじめに

こんにちは、【kanatoの資産構築研究所】のKanatoです。毎月恒例の「米国株定点観測」、今回は2026年9月分をお届けします。

結論から言うと、9月は評価額が下がった月でしたが、受け取った配当は税引後で236.52ドルと、8月(106.93ドル)の約2.2倍になりました。私の保有銘柄のうち7銘柄が、3・6・9月にそろって配当を受け取る周期だったためです。今回は「支払月のカレンダー」を中心に、下がった月に配当がどこまで支えになったのかを見ていきます。前号の「次回に向けて」4点の結果もふり返ります。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、kanato理事長! 配当は毎月ほぼ同じ額が届くもの、と思っていると、月ごとの数字に驚かされますぞ。今回は「なぜこの月に多いのか」を、カレンダーで確かめてみましょう。

数値の基準日は2つあります。前号の評価額は2026年8月1日から8月29日までの28日間でした。今回の評価額は8月29日から10月3日までの35日間で、前号より7日長くなっています。配当は、証券会社に入金された受渡日で月ごとに数えます。評価額は概算で、ドルの預り金・外貨建てMMFを含みます。本記事は私自身の運用記録であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

1. 2026年9月のポートフォリオ現況

まずは全体像から見ていきます。

項目数値
円換算合計(現金含む・10/3)12,804,510円
前回比(8/29比)−538,654円(−4.04%)
前回からの追加資金0円(外部からの入金なし)
ドル建て合計(構成要素を積んだ実値)83,860.50ドル → 81,148.38ドル(−2,712.12ドル・−3.23%)

円建てでは−4.04%、ドル建てでは−3.23%。差は0.81ポイントあります。ドル建て合計は、前号と同じ方式(マネックス・楽天の株の評価額・預り金・外貨建てMMFを、ドルのまま積み上げる)で計算しています。

円建てのほうが大きく下がった理由は為替です。私が使っている2社の証券会社の表示レートは、どちらも円高方向に動きました。

証券会社8/2910/3変化
マネックス証券159.10円/USD157.79円/USD−0.82%
楽天証券160.06円/USD157.88円/USD−1.36%

円換算資産の大半をマネックス口座に置いているため、円建ての下落がドル建てより大きくなった差は、ほぼマネックスのレート下落(−0.82%)で説明がつきます。

なお、米国株を含む資産全体の9月の動きは2026年9月度 月次資産レポートにまとめています。そちらは集計の軸と基準日が異なるため、この記事の数字とそのままつながるものではありません。

2. 評価額の上位5銘柄

保有銘柄を評価額の大きい順に並べると、次のようになりました(円換算)。

順位8/2910/3
1XOM 2,194,066円XOM 2,277,365円
2IBM 1,536,778円IBM 1,440,345円
3KO 1,355,167円KO 1,283,898円
4JNJ 1,322,001円JNJ 1,252,369円
5MO 1,277,900円MO 1,243,378円
(6)MMM 1,220,450円MMM 1,123,964円

上位5銘柄の顔ぶれも順位も、8月末から変わりませんでした。ただ、中身の動きは分かれています。ドル建ての値動きで見ると、XOMが+642.40ドルと唯一大きく上がり、IBMは−530.95ドル、KOは−380.95ドル、JNJは−372.31ドル、MOは−152.10ドルでした。円換算の金額には為替の影響も含まれるため、増減は表の数字そのままではなく、ドル建ての値動きで見ています。

順位が動かなかったのは、銘柄どうしの評価額に差があったからです。1位XOMと2位IBMの差は約65.7万円から約83.7万円に広がりました。一方、4位JNJと5位MOの差は8月末の約4.4万円から約9,000円まで縮まっています。次に入れ替わるとすれば、この2銘柄ではないでしょうか。

3. 前回の予告と、実際にとった一手

このシリーズでは、前号で挙げた確認事項がその後どうなったかを毎回ふり返っています。前号の「次回に向けて」は4点でした。

前号の予告9月の結果
ブラジルADRの手取り率9月も記録を続けました(第4章)
SPYDの配当9月28日に初めて受け取りました。4株で税引前2.07ドル(1株0.5178ドル)、税引後1.50ドル
XOM・VZ・AWRの買い増し動いていません。88株・122株・60株のままです
配当金再投資サービスの他の登録銘柄(ABBV・CGC・KHC)KHCが15株から16株に増えました。ABBV(4株)・CGC(200株)は動いていません

動いたのはKHCの1株だけです。

受渡日約定日銘柄数量約定単価受渡金額
2026/10/012026/09/29KHC1株23.62ドル−23.74ドル

KHCは、前号でお伝えしたマネックス証券の配当金再投資サービスに登録している銘柄です。9月28日にKHCの配当(税引後4.31ドル)が入り、その翌日の29日に1株が約定しました。8月のBMY・Tと同じ並びで、KHCは3月30日・6月29日の配当のときも、翌日に1株ずつ約定しています。買付代金23.74ドルは、この配当だけでは足りず、不足分は預り金から支払われています。

私が検討して選んだ買い増しではなく、登録済みの仕組みが配当の入金をきっかけに動いた結果です。XOM・VZ・AWRのような「自分で選ぶ買い増し」とは、分けて記録していきます。

4. 9月の配当受取実績

この章と次の章では、9月1日から30日に受け渡された配当を数えます。2026年9月に受け取った配当は、税引後で合計236.52ドル(円換算で約36,400円)でした。

受渡日銘柄口座税引前(USD)税引後(USD)
09/03AWRマネックス32.7323.48
09/09ITUB(2回)楽天5.943.60
09/10JNJマネックス41.5429.81
09/11XOMマネックス90.6465.02
09/11IBMマネックス69.2949.71
09/14MMMマネックス34.3224.62
09/14BBD楽天0.430.23
09/14ITUB楽天0.170.13
09/17MCDマネックス37.2026.69
09/28KHCマネックス6.004.31
09/28SPYDマネックス2.071.50
09/30BBD(2回)楽天14.807.41
09/30外貨建てMMF(GS米ドルファンド)楽天0.010.01
合計335.14236.52

口座別の小計は、マネックス証券が税引後225.14ドル、楽天証券が税引後11.38ドルです。

マネックス証券で受け取った米国株・ETFの配当は、税引前313.79ドルに対して税引後225.14ドルで、手取りは71.7%でした。米国の源泉税10%と日本の税20.315%を引いた水準で、前号のPGの手取り率と同じです。SPYDは、初めての受取が1.50ドルでした。

楽天証券のブラジルADRは、手取り率(税引後÷税引前)がBBDで50〜53%、ITUBで61〜76%でした。BBDは8月(約52%)とほぼ同じです。ITUBは8月の77.8%に対し、9月9日の2回分は61%と低くなりました。配当の種類によって現地の源泉税率が変わる場合がありますが、楽天証券の配当明細には種類の欄がないため、今回も手取り率の記録にとどめます。

5. 支払月カレンダー|配当は3か月に1度の山で届く

前の章の236.52ドルは、8月の106.93ドルの約2.2倍です。受取額が大きく動く主な理由は、銘柄ごとに配当が届く月が決まっているためです。2026年3月以降の受取を、受渡月ごとに並べました。

受渡月マネックス楽天合計(税引後USD)円換算(約)
3月220.092.02222.1134,900円
4月35.750.6536.405,700円
5月188.804.00192.8030,400円
6月221.570.38221.9535,400円
7月125.070.36125.4320,200円
8月101.665.27106.9316,700円
9月225.1411.38236.5236,400円
10月(3日まで)36.120.0236.145,700円
  • 受渡月は、証券会社に配当が入金された日で数えた月です。この記事ではこれを「支払月」と呼んでいます。
  • 楽天の金額には、ブラジルADRやDHRの配当と、外貨建てMMFの少額の分配金を含みます。そのため8月は、前号の106.92ドルより1セント多い106.93ドルです。
  • 6月は、6月号でお伝えした217.92ドルに、6月29日受渡のKHC(4.02ドル)と6月30日のMMF分配金(0.01ドル)を足した暦月の集計です。
  • 円換算は受渡日のレートによる参考値です。10月は3日までに受け渡されたKO(10月2日)などの金額で、月の途中までの数字です。

10月(月の途中)を除くと、最大は9月の236.52ドル、最小は4月の36.40ドルで、6.5倍の差があります。この山と谷を銘柄ごとに見るために、受け取った銘柄を配当が届く月でそろえました。すると3つの型に分かれ、どれにも収まらない銘柄が残りました。

型受渡月銘柄型の合計
3・6・9月型3月・6月・9月AWR・IBM・JNJ・KHC・MCD・MMM・XOM(7銘柄)3月220.09/6月221.57/9月223.64ドル
5・8月型5月・8月ABBV・BMY・PG・T・VZ(5銘柄)5月99.85/8月100.51ドル
4・7・10月型4月・7月・10月KO4月34.60/7月36.12/10月36.12ドル
型に収まらないMO(5月・7月)・DHR(4月・8月)・SPYD(9月)・楽天のブラジルADRとMMF
アルセド監査官
アルセド監査官

私から補足を。このカレンダーは、証券会社に入金された受渡日で数えた実績です。各社が公表する配当の支払日や権利落ち日とは、数日ずれることがあります。MOとDHRは受渡月が型からずれていること、SPYDは7月に買ったばかりで周期をまだ判断できないことから、「型に収まらない」にまとめました。型の名前は3月〜10月の実績から付けたもので、11月以降はまだ観測していません。

2026年3月から10月3日までの税引後配当を受渡月別・周期別に積み上げ、3・6・9月の山と10月途中までの実績を示すグラフ

型ごとに見ると、読み取れることは3つあります。

1つ目は、同じ型の月どうしならほぼ同額になることです。3・6・9月型の7銘柄だけで見ると、3月は220.09ドル、6月は221.57ドル、9月は223.64ドルで、大きな差はありません。9月の合計が6月より約6.6%(14.57ドル)多いのは、おもに楽天分(ブラジルADRと外貨建てMMF。6月0.38ドル、9月11.38ドル)の11.00ドルと、9月から加わったSPYD(1.50ドル)、7銘柄の増分(2.07ドル)によるものです。9月は特別に大きかったというより、3・6・9月型が重なる月に少し上積みがあった、という見方になります。

2つ目は、谷の月は故障ではなく周期だということです。4月・7月・8月の受取が少ないのは、3・6・9月型の7銘柄が、その月には受取のない銘柄だからです。

3つ目は、9月が最大なのは、ここまで集計した3月〜9月のなかでの話だということです。1月と2月は表に入れていません。年間の最大かどうかは、カレンダーが一周してから判断します。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、kanato理事長! 月ごとの受取額を前の月と比べて一喜一憂するのは、潮の満ち引きを見て毎回驚くようなものですな。比べるなら、同じ型の月どうし。年間で見るなら、カレンダーを一周させてからにするのが肝心ですぞ。

6. 下げた月に、配当はどこまで支えたか

ここまで配当の話をしてきましたが、9月は評価額が下がった月でした。配当がその下げをどこまで埋めたのかを、第1章と同じ8月29日から10月3日の期間で分解します。

要因金額(USD)
① 保有株の値動き−2,984.79
② 配当の受取(税引後)+272.65
③ 外貨建てMMFの分配金+0.01
④ 外部からの入出金0.00
ドル建て合計の増減−2,712.12

合計には、円で記録された預り金・外貨建てMMFをドルに換算した端数が含まれるため、各項目の和と0.01ドルずれます。

①は、マネックス19銘柄のうち値上がりが3銘柄(XOM・PG・ABBV)、値下がりが16銘柄でした。金額の大きい下落は、MCDが−662.20ドル、MMMが−547.80ドル、IBMが−530.95ドル、VZが−509.96ドルです。前号で下落側で目立ったブラジルADRは、今回は楽天口座のITUBが+54.50ドル、BBDが+46.80ドルと上がっています。なお、KHCの買付23.74ドルは預り金が株に替わっただけなので、値動きの計算からは除いています。

②の272.65ドルは、9月の受取236.51ドル(MMFの分配金を除く)に、10月2日に受け渡されたKOなどの36.14ドルを足した金額です。前章の236.52ドルと違うのは、評価の期間が10月3日まで伸びていることと、MMFの分配金を③に分けているためです。

アルセド監査官
アルセド監査官

私から一点だけ。配当は、値動きによる下げ幅2,984.79ドルの9.1%にあたる272.65ドルを埋めました。残りの約9割は、評価額の減少として残った部分です、事実として。

市場の出来事も1つ記録しておきます。9月16日のFOMCは政策金利を0.25ポイント引き上げ、3.75〜4.00%としました(FRBの声明)。ただ、保有銘柄の下落は銘柄ごとに理由が異なるため、利上げとの関係を一つに決めることはしません。月の出来事としての記録にとどめます。

配当が下げ幅の1割ほどしか埋めなかったことは、配当が小さいという意味ではありません。この月の値動きは、同じ期間の配当の約11倍でした。配当は値下がりを消すものではなく、値動きとは別に積み上がっていく受取として見ておくのが、今のところの私の理解です。

7. 次回に向けて

9月以降に見ていく点を整理しておきます。

  • 10月の受取:10月は3日までに、KOの配当36.12ドルを受け取っています。月が終わった時点で、カレンダーに書き足します。
  • 12月の受取:3・6・9月型の7銘柄が、12月に同じ形でそろうかを確かめます。SPYDの2回目の受取もあわせて見ます。
  • XOM・VZ・AWRの買い増し:引き続き検討候補として残します。9月は動きがありませんでした。
  • 配当金再投資サービスの登録銘柄:BMY・T・KHCの3銘柄で、配当をきっかけに1株ずつの自動買付が起きています。ABBV・CGCは今のところ動いていません。自分で選ぶ買い増しとは区別して、引き続きお伝えします。
  • ブラジルADRの手取り率:BBDは50〜53%、ITUBは61〜76%でした。次回も続けて記録します。

おわりに

ということで、2026年9月の米国株定点観測は、評価額が下がった月に届いた配当を、支払月のカレンダーで読み直す回になりました。評価額は円換算で12,804,510円(−4.04%)、ドル建てで81,148.38ドル(−3.23%)。受け取った配当は税引後236.52ドルで、8月の約2.2倍でした。

ただ、これは3・6・9月型の銘柄がそろう月だったためです。7銘柄だけで見れば、同じ型の3月・6月ともほぼ同額でした。月ごとの増減で一喜一憂せず、支払月のカレンダーで見ていく。それが今回の持ち帰りです。年間のカレンダーが一周するまで、同じ形で記録を続けます。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、kanato理事長! 山の月も谷の月も、同じ仕組みの中にありますな。月ごとの数字に驚いたら、まずカレンダーを開く。それが今回の答えでしたぞ。

それでは、良い資産構築ライフを!

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