はじめに
こんにちは、【kanatoの資産構築研究所】のKanatoです。
9月度は、8月に決めた資産配分の方針がどうなったかを振り返ります。既存の積立を続け、高ボラティリティ資産への裁量追加は急がない方針でした。暗号資産の追加資金は管理記録で0円でしたが、高ボラ資産の比率は25.11%から26.84%へ上がりました。
方針を守っても、評価額が動けば比率は動く。 今月は、この点を資産全体と追加資金の大きさから見たいと思います。積立を続けることと、配分が目標へ近づくことは、いつも同じ速さで進むわけではありません。
比較期間は2026年8月30日から10月4日です。9月度は翌月1日に最も近い週次記録で区切ります。この記事は私の運用記録であり、売買を勧めるものではありません。評価額は概算参考値です。
1. 9月の全体像
純資産は約74万円増、途中は約524万円の幅で動いた
| 項目 | 8月30日 | 10月4日 | 期間の増減 |
|---|---|---|---|
| 資産総額 | 約1億6,429万円 | 約1億6,458万円 | 約+29万円(+0.18%) |
| 負債総額 | 約421万円 | 約376万円 | 約−45万円(−10.65%) |
| 純資産総額 | 約1億6,009万円 | 約1億6,082万円 | 約+74万円(+0.46%) |
| 現預金−負債 | 約1,485万円 | 約1,538万円 | 約+53万円 |
金額は万円単位に丸め、率は丸める前の値から計算しています。資産総額は年金などの参考資産を含む全体集計です。
月の終点だけなら小幅な増加でした。ただ、週次の純資産は9月13日に約1億5,626万円まで下がり、9月27日には約1億6,150万円へ戻りました。谷から山までは約524万円の幅があります。最終日の増減が小さいからといって、途中も落ち着いていたわけではないですね。
なお、純資産と現預金−負債の増加には、エイジスのTOB対価約89万円が含まれています。8月30日の帳簿には載っておらず、10月4日には現預金として計上されている分です。TOBは株式公開買付けのことです。この89万円は、期間中の値上がりによる増加ではありません。

私から補足を。純資産の増減には、入出金や負債の動きも含まれます。表の+0.46%を、そのまま投資の収益率として使わないでください。
年初来は純資産総額ベースで+5.51%
2025年12月31日の純資産約1億5,243万円に対し、10月4日は約1億6,082万円。年初来の増加は約839万円、+5.51%です。この数字は不動産を含む同じ総額の系列で比較しています。
円建ての記録に加え、為替換算したときの見え方も参考にします。不動産を除いた純資産のドル換算値は約93.4万ドルから約95.2万ドルへ、+1.90%でした。換算に使うドル円は160.07円から157.86円へ動いています。こちらは不動産を除く別の集計なので、円建て総額の+0.46%と成績の優劣を比べる数字ではありません。
増えた資産と減った資産
| 資産区分 | 8月30日 | 10月4日 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 現預金 | 約1,906万円 | 約1,914万円 | 約+8万円 |
| 投資信託など | 約6,075万円 | 約6,021万円 | 約−55万円 |
| 株式 | 約2,390万円 | 約2,310万円 | 約−80万円 |
| FX | 約168万円 | 約161万円 | 約−7万円 |
| 暗号資産 | 約3,212万円 | 約3,463万円 | 約+251万円 |
| SL運用中(インカム型オルタナ) | 約257万円 | 約245万円 | 約−11万円 |
| 米国債(外貨建て現物) | 約238万円 | 約236万円 | 約−2万円 |
| 商品 | 約1,130万円 | 約1,054万円 | 約−75万円 |
| 不動産 | 約1,053万円 | 約1,053万円 | 変化なし |
投資信託などの区分には、ロボアドバイザー、ラップ、確定拠出年金、公的年金などを含みます。SLの待機現金は現預金側です。表は全体の集計区分を使い、SLと米国債は資産の性質に合わせて分けました。丸めにより行の合計と総額は一致しない場合があります。
暗号資産は約251万円増えましたが、株式・商品・投資信託などは減りました。全体の増減額だけを見ると、こうした違いが見えにくくなります。今月の焦点は、この動きがリスク別の配分にどう表れたかです。
2. 追加資金より速く動いた、高ボラ資産の比率
目標15%に対し、現在は26.84%
私の管理では、暗号資産など値動きの大きい資産を「高ボラティリティ資産」にまとめています。以下の比率は、年金・直接保有する不動産・ポイントなどを除いた管理内資産に対するものです。資産総額に対する暗号資産の比率とは分母も範囲も違います。
| リスク区分 | 8月30日の比率 | 10月4日の比率 | 目標比 | 現在と目標の差 |
|---|---|---|---|---|
| 安全資産 | 14.13% | 14.16% | 10% | +4.16pt |
| 株式リスク資産 | 43.77% | 42.86% | 40% | +2.86pt |
| 債券リスク資産 | 4.99% | 4.90% | 10% | −5.10pt |
| 不動産リスク資産 | 1.41% | 1.37% | 5% | −3.63pt |
| インカム型オルタナ | 1.90% | 1.81% | 10% | −8.19pt |
| 実物・価値保存 | 8.70% | 8.06% | 10% | −1.94pt |
| 高ボラティリティ | 25.11% | 26.84% | 15% | +11.84pt |
高ボラ資産の評価額は約3,397万円から約3,641万円へ増え、比率は1.73ポイント上がりました。暗号資産の追加資金は、10月3日を基準とする管理記録で0円です。ただし、この追加資金の記録は、報酬による数量の変化までは含みません。台帳の8月29日と10月3日を比べると、ビットコインの保有数量は変わらず、円建ての価格が約1,213万円から約1,307万円へ約7.7%上がっていました。イーサリアムは価格が約8.8%上がり、数量は約0.15%増えています。
同じ期間の市場背景として、米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月16日の声明で政策金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げ、3.75〜4.00%としました。利上げがあった一方で、私の記録では期間全体のビットコインとイーサリアムの円建て価格は上がっており、金融政策の方向だけで値動きを決めつけず、価格と保有数量を分けて点検します。
高ボラ資産への裁量追加を急がない方針は、買い増しによる偏りを抑えるものです。ただ、その方針を守っていても、保有資産の評価額による比率の変化は続きます。今回は、目標との差が縮まる方向には動きませんでした。
売らずに25%へ下げるなら、追加資金はどのくらいか
8月に示した「ノンセル・リバランス」は、売却を急がず、新しい資金の向き先で配分を整える考え方です。どのくらいの規模で効くのか、現在の評価額を固定した算術例で見ます。
10月4日の高ボラ資産は約3,641万円、管理内資産は約1億3,566万円です。高ボラ資産を売らず、その比率を25%に下げるために必要な追加額は、次の式になります。
追加額=高ボラ資産の評価額÷25%−管理内資産総額
丸める前の値で計算すると約996万円です。毎月57万円を加えると仮定すれば、約17.5か月分の資金に相当します。25%は私が配分を点検する線で、目標の15%とは別です。
この試算では、高ボラ資産もほかの資産も値動きせず、管理内資産の外から加わるお金を、すべて高ボラ以外へ向けると仮定しています。月57万円は比較のための仮定で、今後の入金予定ではありません。
また、管理内にある現金で投信を買うだけなら、現金が投信に入れ替わるので、管理内資産の合計は増えません。この試算でいう追加資金は、その外から入るお金です。

一点、指摘させてください。約17.5か月は、25%へ戻る時期の予測ではありません。評価額を固定したときの資金量の比較です、事実として。
売らずに整える方針には、少しずつ進められる良さがあります。ただ、評価額の動きが追加資金より大きいと、目標との差は広がることもあります。買付を続けたかに加えて、比率がどちらへ動いたかも見る必要がありそうです。

ホー、kanato理事長!ここが今月の肝でしてな。方針が決めるのは「何をどう買うか」で、比率を動かすのは評価額なのですな。買い方を守っていても、評価額が動けば比率は動きますぞ。だから、買付とは別に、比率を見る日を決めておくのです。
3. 8月に挙げた確認事項はどうなったか
8月号で挙げた積立、利払い、手元資金について、9月度の状況を整理します。
| 8月に挙げたこと | 9月度の状況 |
|---|---|
| 既存の定期積立を続ける | 投資信託の買付は、対象期間の約定日ベースで約51万円 |
| 高ボラ資産への裁量追加を急がない | 暗号資産の追加資金は管理記録で0円。高ボラ比率は26.84%へ |
| 手元流動性を見る | 現預金−負債は約1,538万円。期間の増加にはTOB対価の現預金化も含む |
| 米国債の初回利払いを確認する | 10月2日受渡で税引後230.58 USDを受取 |
| SL待機資金の再投資を急がない | 追加投資は0円、待機現金は約127万円へ |
投信の買付には10月2日の約定分も含みます。残高の比較期間を10月4日までとしたためで、暦上の9月1日〜30日だけの買付額ではありません。買付額と、資産全体へ新しく加わったお金の額も別です。
米国債は9月30日の利払日に対し、10月2日に外貨で受け取りました。税引後230.58 USD、円換算の参考額は約3.6万円です。前号の見込み約229.94 USDと比べると、実際の受取は少し多くなりました。利金は現金側へ入るため、債券の評価額約236万円とは分けて見ます。ラダーの組み方は米国債ラダー設計の記録にまとめています。
SLでは元本約11.3万円が償還され、分配などの手取り受取約1万円と合わせて、待機現金が約12.3万円増えました。運用中の残高が減っても、償還された元本が現金へ戻る動きなら、その減少を損失とは見ません。
前号では、SLの待機現金について約33万円を再投資する方針も挙げていました。今回の追加投資は0円なので、再投資はしていません。待機資金が増えたことと、次にどこへ投資するかは分けて考えます。SLには償還予定日を過ぎた運用中元本もあり、戻ったお金だけを見て再投資を急がないことも大切です。
4. 10月は、見る指標と確認日をそろえる
今月の結果を受け、10月は比率を見る日を先に決めます。高ボラ25%超の扱いは10月11日に予定している投資方針の検討で決め、次の月次レポートは11月1日を基準にします。売却や新しい資金の配分は、この記録とは分けて判断します。
確認するのは、次の3点です。
- 高ボラ資産の比率と目標との差。 26.84%がどちらへ動いたか、目標15%との差が縮んだかを、同じ管理内資産の範囲で見る。
- 追加資金の額と向き先。 高ボラ以外への買付でも、元からあった現金の移動か、新しいお金の追加かを分ける。
- 現預金−負債と、近く使うお金。 比率を整えるために、生活費や支払いに必要な資金まで投資へ回していないかを見る。
資金の向き先は、目標との差だけで決めず、投資先のリスクと近く使うお金も合わせて考えます。特にSLは、待機現金の額と、案件の信用・償還・流動性のリスクを合わせて見たいと思います。
私の15%や25%は、私自身の管理の目安です。自分の資産を点検するときは、同じ数字を当てはめるより、何を分母にするか、どれを値動きの大きい資産とするか、いつ見直すかを決めるところから始めるのがよいと思います。アセットアロケーションの基本も、その整理に使える内容です。
おわりに
9月度は、積立を続け、高ボラ資産への裁量追加を急がない方針で過ごしました。それでも、保有資産の評価額が動くと、比率は目標から離れることがありました。
売らずに配分を整えるには、追加資金の大きさも効いてきます。今の評価額を固定した試算では、25%まで下げる追加額は約996万円でした。この規模を知っておくと、積立を続けているから自然に整うはず、と期待しすぎずに済みそうです。
私は10月11日に配分を検討し、11月1日の同じ基準で変化を見ます。積立を続ける日常に、比率を確認する日も組み合わせる。今回の記録から持ち帰りたいのは、この点です。
それでは、良い資産構築ライフを!



コメント