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貴金属積立、評価額は−3.77%でも5件すべて数量は増えました【2026年9月】

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はじめに

こんにちは、【kanatoの資産構築研究所】のKanatoです。

貴金属積立の定点観測、今回は2026年8月29日から10月3日までの35日間の変化をまとめました。

結論から書くと、金・銀・プラチナの現物3種とゴールドファンド2本、あわせて5件の合計評価額(概算)は約60.7万円から約58.4万円へ、約−2.3万円(−3.77%)でした。一方で、5件すべてで保有数量(グラム数・口数)は増えました。

私自身は、日々の値動きは特に気にせず積立を続けてきました。評価額が下がっている局面で、積立が数量にどう表れているのか。今回はその対比を中心に見ていきたいと思います。

起点の8月29日は、前回(2026年8月分)の終点です。暦の9月だけでなく、10月2日までの約定分も含みます。10月2日約定分の代金は10月7日受渡です。評価額はすべて概算の参考値です。ファンドは基準価額、現物3種は楽天証券の買取価格をもとにした評価で、売却して最終的に手元に残る金額とは区別します。

→ 前回(2026年8月分)はこちら

1. 評価額:合計は−3.77%、ただし全件が下がったわけではありません

まず5件の評価額です。

種別2026-08-29(概算)2026-10-03(概算)増減
楽天・ゴールド・ファンド約50.6万円約47.4万円約−3.2万円(−6.29%)
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド約5.2万円約5.6万円約+0.4万円(+8.46%)
銀(現物)約3.0万円約3.2万円約+0.2万円(+7.71%)
プラチナ(現物)約1.5万円約1.7万円約+0.2万円(+11.28%)
金(現物)約0.5万円約0.6万円約+0.1万円(+11.68%)
合計(上記5つの和)約60.7万円約58.4万円約−2.3万円(−3.77%)

金額は万円単位に丸め、率は丸める前の値から計算しています。

各行を個別に丸めているため、行の合計と総額は一致しない場合があります。

前回は約+9.2万円(+17.84%)の月でした。今回は同じ5件の合計が、逆向きに動いたことになります。

内訳を見ると、下がったのは楽天・ゴールド・ファンドだけです。SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドと現物3種は、評価額がいずれも増えました(この4件で約+0.9万円)。

合計を押し下げた最大の理由は、金額の大きさです。楽天・ゴールド・ファンドは、8月29日時点で合計の約83%を占めていました。ファンド2本をあわせると、10月3日時点で約53.0万円(全体の約90.7%)、現物3種は約5.4万円です。

では、評価額が増えた4件は、価格が上がったのでしょうか。実は、そうではありません。次の節で見ていきます。

アルセド監査官
アルセド監査官

私から補足を。ここに並ぶ金額は、2026年8月29日と10月3日時点の概算参考値です。現物の評価にはすでに買取価格を使っています。実際に売却するときの価格や、売却後の税負担などを含む手取り額まで示す数字ではありません。

2. 保有数量はすべて増えました:評価額は数量と単価に分けて見ます

評価額は、おおまかに「保有数量×評価に使う単価」で決まります。そこで数量と、評価額÷数量で求めた評価単価(概算)の変化を並べます。ファンドは基準価額、現物は買取価格に対応し、平均取得単価とは別の数字です。

種別数量 2026-08-29数量 2026-10-03数量の増加単価(概算)の変化
楽天・ゴールド・ファンド103,050口107,476口+4,426口(+4.30%)−10.2%
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド19,758口23,872口+4,114口(+20.82%)−10.2%
銀(現物)82.85807g103.65127g+20.79320g(+25.09%)−13.9%
プラチナ(現物)1.54968g1.92603g+0.37635g(+24.29%)−10.5%
金(現物)0.21573g0.26839g+0.05266g(+24.41%)−10.2%

数量は5件すべてで増えています。いっぽう単価は、5件とも約10〜14%下がりました。評価額が増えた4件は、価格が上がったのではなく、数量が増えた分が単価の下落を上回った形です。

国内の参考相場も同じ方向に動いていました。田中貴金属工業の日次金価格推移では、金の店頭小売価格(税込・1gあたり)は8月28日の26,075円から10月2日の23,482円へ、約9.94%下がりました。比較したのは両日9時30分公表の価格です。私の現物評価に使う楽天証券の買取価格とは、発表元も価格の種類も違います。

合計の増減を2つに分けると、次のようになります。

  • 8月29日時点の数量をそのまま保有した場合:評価単価の下落で約−6.3万円(約−10%)
  • この35日間の数量の純増分:10月3日の評価単価で約+4.0万円
  • 差し引き:約−2.3万円
貴金属積立の評価額約60.7万円を、期首数量固定の価格変化約−6.3万円と数量の純増分約+4.0万円に分け、期末約58.4万円につなぐ図。基準線は50万円

ここで注意したいのは、約+4.0万円が、相場で増えた利益ではないことです。期首から期末に純増した数量を、10月3日の評価単価で評価した金額です。実際の買付代金とは異なります。この分け方は「期首の数量を固定した価格変化」と「期末価格で見た数量の純増」の比較で、期間中の売買損益や、価格・為替の寄与を測ったものではありません。

3. 同じ1万円でも、価格が低いと口数は多くなります

この期間に楽天・ゴールド・ファンドで約定した買付は2回で、どちらも1万円でした。

  • 9月2日約定:1万口あたり約4.6万円で、2,158口
  • 10月2日約定:1万口あたり約4.4万円で、2,268口
同じ1万円の買付で、1万口あたりの基準価額は9月2日が約4.6万円、10月2日が約4.4万円。口数は2,158口から2,268口となり、110口多く買えた比較図

金額は同じでも、10月2日のほうが110口(約+5.1%)多く買えました。1万口あたりの価格で表すと、買える口数は「買付金額÷基準価額×10,000」で求めます。金額が同じなら、価格が下がるほど口数は多くなります。

2回の合計は4,426口で、前の節の口数の増加(103,050口から107,476口)と同じです。

現物の積立は、買い方が少し違います。楽天証券の取引ルールでは、定額積立は申込月額を翌月の営業日数で割った金額の整数部分を毎営業日に買い付け、端数は第1営業日に上乗せします。同じ買付金額なら、価格が低いほどグラム数は多くなります。

金融庁の「資産形成の基本」でも、積立投資は「あらかじめ決まった金額」を続けて投資する方法で、安いときに買わなかったり、高いときにだけ買ってしまったりすることを避けられる、と説明されています。同じページには、投資には元本割れのおそれもあることも書かれています。

アルセド監査官
アルセド監査官

一点、指摘させてください。これは2回の買付の事例です。一括で投資した場合より有利だったとまでは言えません。価格が上がる局面では、同じ金額で買える口数は減ります。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、評価額だけでは見えにくい数量と単価の動きが、今回の比較で分かりましたな。数量が増えた事実と、積立が一括投資より有利かどうかは別の話。そこを分けて見るのが肝心ですぞ。

4. 続ける理由:数量の列を見ながら、淡々と

私が積立を続けている理由は、次の3つです。

  1. 買うタイミングに悩まなくてよいこと。 あらかじめ決めた金額が自動で買い付けられるので、「今日は高いか安いか」を毎回考えなくて済みます。この5週間も、日々の値動きは特に気にしませんでした。
  2. 値下がりした時期に、同じ金額でより多く買えること。 前の節の楽天・ゴールド・ファンドの2回が、その実例です。
  3. 短期の上下より、長期で保有を積み上げることを重視していること。 評価額は日々変わりますが、数量は積み上がっていきます。

今は下がっていますが、価格がいつ戻るのかは私にも分かりません。数量が増えたことは、評価額が戻ることを約束するものではありません。ただ、積立を続けていれば、価格が戻ったときには、下がっている間に積み増した数量ぶんも評価額に反映されます。

おわりに

2026年9月分(8月29日〜10月3日)の貴金属積立まとめでした。

合計の概算評価額は約60.7万円から約58.4万円へ、約−2.3万円(−3.77%)。下がった局面でも、5件すべてで保有数量は増えました。単価は約10〜14%下がり、その一方で、数量の純増分は10月3日の評価単価で約4.0万円に相当します。

積立は、評価額が下がっているときにも、数量を積み上げる仕組みです。ただ、それが将来の評価額を保証するわけではありません。私は引き続き、数量の列を見ながら続けていきます。次回も2026年10月3日を起点に、同じ5件の評価額・数量・評価単価を並べて確認します。

それでは、良い資産構築ライフを!

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