三井住友FGは逆行高、三菱HCは調整――4月の投資仮説のその後【2026年5月】

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はじめに

前回(2026年4月)の日本株定点観測では、長期保有の主力である三井住友フィナンシャルグループと三菱HCキャピタルを取り上げ、「3月に立てた投資仮説は正しかったのか」を検証しました。あれから約1か月半。株価は当然、私の都合などお構いなしに動いています。

今回は同じ2銘柄の「その後」を追いかけ、さらに前回の終わりに「来月の方針」として注視すると書いたホンダとJT(日本たばこ産業)の答え合わせもしていきます。仮説は当たったのか、外れたのか。淡々と数字で確認していきましょう。なお、評価額は2026年5月30日の終値ベース、騰落率は前回記事(4月17日終値)からの変化として記載します。

1. まず全体像――5月の日本株ポートフォリオ

5月末(5月30日終値ベース)の日本株口座の概算評価額は、約1,066万9,983円でした。前回記事(4月19日時点・約1,077万7,236円)と比べると約11万円の小幅減(−1.0%)です。

ただし、これには少しだけ説明が要ります。実は月の前半に株価が一度下げており、4月末(4月26日)の約1,043万6,912円を起点にすると、5月末は+2.23%の戻り。つまり「前回記事の高めの水準からは小幅減だが、月の後半は持ち直した」というのが実際の動きです。年初来では+5.24%を確保しています。

そしてもう一点。この1か月で私が日本株を買い増したり売ったりは一切していません。今回の増減は、追加資金ではなく純粋な株価変動(時価)によるものです。

アルセド監査官
アルセド監査官

監査官として一点。ここでの「評価額」はあくまで概算評価額であり、売却して初めて手元に残る実売収益とは別物です、事実として。プラスもマイナスも、すべて「含み」の話。税金や手数料を引いた後の数字でもありません。基準日をずらすと符号すら変わる――数字を見るときは「いつ時点か」をまず確認する。これは鉄則です。

2. 仮説のその後①――三井住友FGは逆行高

まずは三井住友フィナンシャルグループ(8316)から。

項目前回記事(4月17日)今回(5月30日)
株数56株56株
平均取得単価約2,078円約2,078円
株価5,598円5,819円
概算評価額約313,488円約325,864円
含み損益+197,111円(+169.37%)+209,487円(+180.0%)

前回記事からは+3.95%。全体が小幅安となったなかでの逆行高で、含み益率も+169%から+180%へとさらに積み上がりました。「金利のある世界」でメガバンクの収益環境が改善する、という3月時点の仮説は、今のところ素直にワークしていると言ってよさそうです。

フクロウ博士
フクロウ博士

ふむ、仮説が当たっているときほど慎重にいきたいものじゃのう。「金利上昇→銀行の利ざや改善」という筋書きは分かりやすいぶん、すでに多くの投資家が織り込んでおる。ここからは“期待どおりに業績がついてくるか”を確かめる局面じゃ。上がったから偉い、ではなく、なぜ上がったのかを言葉にできるかが大事なのじゃよ。

3. 仮説のその後②――三菱HCキャピタルは調整

一方で、同じ「長期保有の仮説株」でも明暗が分かれました。三菱HCキャピタル(8593)です。

項目前回記事(4月17日)今回(5月30日)
株数100株100株
平均取得単価約889円約889円
株価1,460円1,301.5円
概算評価額約146,000円約130,150円
含み損益+57,088円(+64.21%)+41,238円(+46.38%)

前回記事からは−10.86%。全体(−1.0%)よりも下げがきつく、三井住友FGの逆行高とは対照的でした。とはいえ取得単価が889円と低いため、含み益は依然+46%を確保しています。高値圏(1,460円)からの調整、という整理が素直でしょう。

アルセド監査官
アルセド監査官

監査官として補足します。三井住友FGが上がり、三菱HCが下がった――この対比を「銀行はよくてリースはダメ」と一般化するのは早計です。値動きの要因は個別に異なります。1か月半の騰落だけで仮説の正否を断じない。これは前回の検証記事でも申し上げたとおりです。

4. 「来月の方針」の答え合わせ――ホンダとJT

前回記事の終わりに、私は「来月の方針」としてホンダ(米国の自動車関税の動向次第)とJT(日本たばこ産業)に注視すると書きました。どちらも以前から保有している銘柄です。前回記事ではこの2つの評価額は載せていなかったため、ここでは現状(5月30日)と直近1か月(4月末比)の動きで確認します。

銘柄コード株価(5/30)概算評価額含み損益直近1か月(4月末比)
ホンダ72671,452.5円約100,222円+1,759円(+1.79%)+12.03%
JT(日本たばこ産業)29146,167円約185,010円+114,146円(+161.08%)+5.80%
  • ホンダ:注視ポイントだった米国の自動車関税への警戒が5月は後退し、株価は直近1か月で+12.0%と大きく反発しました。ただし累積の含み損益は+1.79%とほぼトントン。関税ニュースで上下しやすい銘柄であることは変わらず、「方針として注視」は引き続き妥当でした。
  • JT:直近1か月+5.8%と底堅く推移。含み益+161%の主力ポジションとして、こちらは安定して効いています。

注視すると書いた2銘柄が、片や反発・片や底堅し。少なくとも「方針として挙げた判断」自体は、今月は外していなかったと言えそうです。

5. 来月の方針

来月以降の注視点を、現時点の整理として書き留めておきます(あくまで方針であり、売買の予告ではありません)。

  1. 三井住友FG:仮説どおり上昇中。ここからは“期待先行”なのか“業績の裏づけ”なのかを、決算・配当方針で確認したい。
  2. 三菱HC:調整の理由を月次で追う。含み益が厚いぶん、慌てて動く必要はないと考えています。
  3. ホンダ:引き続き米国の関税・通商ニュースが株価のスイング要因。累積トントン圏なので、ここは“待ち”の姿勢。

おわりに

仮説の検証で大事なのは、当たったときに調子に乗らず、外れたときに言い訳をしないことだと思っています。今月は三井住友FGが順当に上がり、三菱HCが調整しました。明暗は分かれましたが、どちらも「なぜそうなったか」を自分の言葉で説明できる範囲にあります。

来月もまた、同じ目線で淡々と答え合わせを続けていきます。一喜一憂ではなく、検証の積み重ねこそが長期投資の土台になるはずです。

それでは、良い資産構築ライフを!

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