はじめに
4月は純資産が+628万円と大きく伸び、株式の仕込みに動いた一カ月でした。その勢いから一転、5月は本業が忙しく、資産構築の活動そのものは控えめ——いわば「様子見」に徹した月になりました。
それでも純資産(参考込み)は前月末から+172万円のプラスで着地しています。新しく動いていないのに資産が増えたのはなぜか。そして4月の引き継ぎ課題だった「高ボラティリティ資産が膨らみすぎている問題」は、5月にどう変化したのか。
このレポートでは、2026年5月末(基準日5月31日)時点の資産状況を、いつものように管理内・参考込みの両面から整理し、今月の主役だった「投資信託」と、静かに進行した「高ボラ資産の自然収束」を中心にお届けします。
前月のレポートはこちら → 【2026年4月】仕込みと積み上げ——純資産+628万円と複数アセット投資の月次報告
1. 資産推移ファクトチェック
まずは5月末時点の資産全体像です。数値はすべて基準日2026年5月31日のものです。
純資産サマリー
| 区分 | 4月末(4/26) | 5月末(5/31) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 純資産(参考込み) | 153,042,929円 | 154,768,287円 | +1,725,358円(+1.13%) |
| 純資産(管理内) | 125,116,888円 | 126,134,150円 | +1,017,262円(+0.81%) |
| 総資産(参考込み) | — | 158,454,014円 | — |
4月の+4.58%という急伸に比べると、5月は+1.13%と伸びは穏やか。派手な動きはありませんでした。
月中の推移(参考込み純資産・4/26起点)
| 4/26 | 5/2 | 5/10 | 5/17 | 5/24 | 5/31 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1億5,304万円 | 1億5,212万円 | 1億5,419万円 | 1億5,461万円 | 1億5,456万円 | 1億5,477万円 |
月初(5/2)にいったん4月末を下回ったあと、前半(5/10まで)で+約208万円と伸び切り、後半は横ばい〜微減でほぼ高止まり。「上がって、あとは様子見」という今月の体感そのままの推移でした。
ドル建てで見るとどうか
円建ての増加が「為替のゲタ」によるものか確かめるため、管理内の純資産を円とドルの両方で見てみます。
| 区分(管理内純資産) | 4/26 | 5/31 | 騰落 |
|---|---|---|---|
| 円建て | 1億2,512万円 | 1億2,613万円 | +0.81% |
| ドル建て | 785,023 USD | 791,952 USD | +0.88% |
| USD/JPY | 159.38円 | 159.27円 | ほぼ横ばい |
前月末から為替はほぼ横ばい(159円台後半)。つまり今月の伸びは円安のゲタではなく、純粋に資産そのものの価値が増えた結果です。ドル建てでも+0.88%とほぼ同率。むしろ月初5/2には一時157円台まで円高に振れていたことを思えば、為替に振り回されずに積み上げられた一カ月でした。

監査官のアルセドです。一点、指摘させてください。今月は前月末比で為替がほぼ横ばい(159円台後半)でした。つまり今回の伸びは円安の追い風によるものではなく、資産そのものの価値が増えた結果です、事実として。月初に一時157円台まで円高へ振れた局面を踏まえれば、為替に振り回されずに積み上げられた——そう評価できます。
負債の状況
| 項目 | 4/26 | 5/31 | メモ |
|---|---|---|---|
| 負債合計 | 3,949,423円 | 3,685,727円 | — |
| クレジットカード残高 | 1,619,423円 | 715,727円 | 引き落とし後、例月並みに復帰 |
| 借入金 | 2,330,000円 | 2,970,000円 | +64万円(後述) |
借入金が+64万円増えていますが、これは返済が滞ったわけではありません。奥様が暦年贈与で受け取った資金を、そのまま置いておくのはもったいないということで、「投資に使ってほしい」と。家庭内で借入金という形で受け入れ、運用原資に回したものです。

念のため、私から補足を。これは「借りて投資」というレバレッジの話ではなく、家庭内の資金を運用に活用するための整理です。とはいえ、家計の負債として計上している以上、運用成果と切り離さず管理する——その姿勢は崩しません。
2. 今月のトピック①:暗号資産の下落で進んだ「高ボラ資産」の自然収束

4月の引き継ぎで「目標15%に対して26.1%まで膨らんでいる」と課題に挙げていた高ボラティリティ資産。5月の動きを見てみましょう。
アロケーション(管理内・リスクベース/5月31日時点)
| 資産クラス | 残高 | 構成比 | 目標比 | 差分 |
|---|---|---|---|---|
| 安全資産 | 19,946,756円 | 15.36% | 10.0% | +5.4pt |
| 株式リスク資産 | 57,270,342円 | 44.12% | 40.0% | +4.1pt |
| 高ボラティリティ | 31,818,545円 | 24.51% | 15.0% | +9.5pt |
| 実物・価値保存 | 11,778,445円 | 9.07% | 10.0% | -0.9pt |
| 債券リスク資産 | 3,955,509円 | 3.05% | 10.0% | -7.0pt |
| インカム型オルタナ | 3,048,743円 | 2.35% | 10.0% | -7.65pt |
| 不動産リスク資産 | 2,001,537円 | 1.54% | 5.0% | -3.5pt |
高ボラ比率は4月の26.1%から5月は24.51%へ低下。目標15%との距離も、+11.1ptから+9.5ptへと縮まりました。引き継ぎ課題に対しては「ひとまず前進」と言える結果です。
ただし、ここが大事なところです。この収束は、高ボラ資産を売って利益確定した結果ではありません。今月の暗号資産は追加投資も売却もゼロ。それでも比率が下がったのは——

ふむ、理由はシンプルでしてな。暗号資産そのものが下がった——ただ、それだけのこと。月の途中、5月10日には3,235万円まで伸びていた暗号資産が、月末には3,004万円まで落ちました。月間で約146万円のマイナスですな。分子である高ボラ資産が勝手にしぼんで、結果として比率が下がる。これを「自然収束」と呼ぶのですな。

私から一点、指摘させてください。「目標に近づいた」のは事実ですが、その要因が相場下落である以上、喜ぶべき収束とは限りません。自分の意思でリバランスしたわけではない——この点は冷静に記録しておきます。次に暗号資産が反発すれば、比率はまた跳ね上がりますので。
つまり今月の高ボラ収束は「実力」ではなく「相場任せ」。引き続き、目標比率への是正は時間をかけて見ていく方針です。
3. 今月のトピック②:新規購入ゼロでも、投資信託が純資産を支えた
「様子見の月」と言いながら純資産がプラスになったのは何が効いたのか。カテゴリ別に月中の増減を見ます。
カテゴリ別 月中増減(5/2 → 5/31)
| カテゴリ | 5/2 | 5/31 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 投資信託 | 5,598万円 | 5,880万円 | +282万円 |
| 株式 | 2,274万円 | 2,340万円 | +66万円 |
| 商品(貴金属) | 1,052万円 | 1,113万円 | +62万円 |
| 現預金 | 1,931万円 | 1,989万円 | +58万円 |
| FX | 158万円 | 162万円 | +4万円 |
| 債券 | 301万円 | 305万円 | +3万円 |
| 不動産 | 1,053万円 | 1,053万円 | ±0 |
| 暗号資産 | 3,150万円 | 3,004万円 | -146万円 |
伸びの主役は文句なしで投資信託(+282万円)。貴金属・米国株も貢献し、暗号資産と日本株の重しを相殺しました。
投資信託だけを純粋に取り出すと、4月末4,457万円から5月末4,720万円で+263万円。このうち積立で入れたのは約39万円、残りの約224万円は評価益です。

ここがポイントでしてな。今月、新しく「これを買おう」とスポットで動いたものは何もない。日本株も米国株も暗号資産も、新規購入はゼロでした。それでも投信が積み上がったのは、毎月自動で続けている積立と、相場の追い風のおかげ。本業が忙しくて相場を見られない月でも、積立は淡々と仕事をしてくれる——これが仕組み化の強みなのですな。
4月が「自分の手で仕込んだ月」だとすれば、5月は「仕組みに任せて積み上がった月」。対照的な二カ月でした。
4. 生活と運用のエピソード
今月は本業が忙しく、正直なところ資産構築にしっかり向き合えた月ではありませんでした。それでも、放っておいても入ってくるインカムがいくつかありました。
- 米国株の配当:5月の受取は税引後・円換算で合計約3万円。アルトリア(MO)の約1.4万円、ベライゾン(VZ)の約9,700円が主力でした。
- 配当再投資:新規入金はゼロでしたが、配当を原資にAT&T(T)とブリストル・マイヤーズ(BMY)を1株ずつ自動で買い増し。手をかけなくても株数が増えていく感覚です。
- 国内株配当:アンドエスティHDから7,172円(税引後)。
- 暗号資産のインカム:BJカード(バイナンスジャパンカード)のBNBキャッシュバックが0.04284663 BNB(5/14受取)。Zaifのステーキング報酬も4月分としてETH 0.01153456/XYM 0.071669を受け取りました。
そしてもうひとつ、地味に嬉しかったのが——ソフトバンクの株主優待。PayPayマネーライトが1,000円分、5月19日に付与されました。
そして今月いちばんの「事件」は——洗濯機の故障でした。先週末に急に壊れてしまい、Joshinウェブで急ぎ買い替え。実はこれ、会社の昼休みにスマホから注文をかけたのですが、そのとき「高額家電、何で払うのが正解だっけ?」とパッと答えが出ず、最終的に楽天ペイで決済しました。

日頃あれだけ決済最適化を語っておきながら、いざ急ぎの高額決済になると迷う。これは良い教訓ですな。店舗なら楽天ペイで十分ですが、家電ECサイトでの最適解は別物。近いうち「電気屋さんの決済最適化」として、しっかりレポートにするとしましょう。

洗濯機が止まると、一日が回らないのよ。最適な決済がどうとか、正直そんな余裕はなかったわね。……まあ、無事に届いたから良しとしましょう。
5. 来月(6月)の展望

さて来月ですが、観察ポイントがいくつかありましてな。ひとつは7月に控えるAGクラウドファンディング#171の初回四半期分配。もうひとつは、今月+64万円受け入れた奥様からの贈与原資を、どのアセットに振り向けるか、ですな。

私から2点、指摘させてください。暗号資産下落で「たまたま」下がった高ボラ比率が、相場反発で再び膨らまないか。そしてWID(ウイスキー)のRefill bourbonが、次のBulk Trade Bidできちんと流動性評価されるか。この2点は引き続き観察対象です。

結局のところ、6月も「派手に動かず、仕組みを回す」基本姿勢は変わりませんな。贈与原資の振り向け先だけは、目標比率から見て足りていない債券・不動産あたりを意識すると、アロケーションの是正にもつながるでしょうな。
おわりに
5月は、本業に追われて資産構築には手をかけられない一カ月でした。それでも純資産は+172万円。新規購入ゼロでも投信の積立と相場が資産を押し上げ、課題だった高ボラ比率も(相場任せとはいえ)少し収束しました。
派手な仕込みをした4月と、仕組みに任せた5月。どちらが良い悪いではなく、「動けない月でも積立が働いてくれる」という当たり前の事実を、あらためて実感した月でした。洗濯機の一件のように、生活の中の決済も含めて、来月はもう少し丁寧に向き合っていきたいところです。
それでは、良い資産構築ライフを!


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