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日本株、8月は一株も買わなかったのに+372,002円でした【2026年8月】

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日本株、8月は一株も買わなかったのに+372,002円でした【2026年8月】

はじめに

こんにちは、【kanatoの資産構築研究所】のKanatoです。

今月の日本株ポートフォリオは、前回から+372,002円(+3.61%)増えました。ただ、今回いちばんお伝えしたいのはこの数字そのものではありません。この期間、私は日本株を一株も買っていません。それでも資産は増えました。今回は、この「買わなかった」という事実を、保有明細に並ぶ77銘柄の株数を1つずつ突き合わせて確かめたところまで含めてお届けします。

なお、本記事の数値は2026年8月1日から8月29日までの変化です。評価額はいずれも概算で、売却して初めて手元に残る金額とは別のものになります。

1. 今月の日本株ポートフォリオ——評価額は+3.61%

まず全体像です。日本株口座の概算評価額は、次のように動きました。

指標2026-08-012026-08-29増減
概算評価額10,301,545円10,673,547円+372,002円(+3.61%)

前回の記事の終点だった評価額が、そのままこの記事の起点になっています。増加額としては約37万円です。なお、この評価額は前回と同じ取り方で、口座の中に置いてある現金も含んだ数字です。この「現金も含む」という点は、§3でもう一度出てきます。

2. なぜ「一株も買っていない」と言い切れるのか

この期間、口座へ新しく入れた追加資金は0円でした。ただし、追加資金が0円であることと、一株も買っていないことは別の話です。前回は追加資金を入れないまま、口座に置いてあった現金でKDDI・NTT・東京海上ホールディングスの3銘柄を買い付けています。

そこで今回は、保有明細に並ぶ77銘柄の株数を、8月1日時点と8月29日時点で1つずつ突き合わせました。結果は、77銘柄すべてで株数が一致。増えた銘柄も、減った銘柄も、新しく加わった銘柄もありません。差はゼロ件です(このうち3銘柄は、上場廃止などにともない両時点とも0株のままです)。

この確認は、月初と月末の合計額を比べるだけでは行えません。合計額の差には、株価が動いた分と株数が動いた分の両方が混ざっているからです。分けるために要るのは、銘柄ごとの株数の記録です。あわせて証券会社ごとの取引記録も確認し、国内株の売買が無いことを確かめています。

この株数の突き合わせは8月29日時点の記録で行っています。残る月末2日間についても、各証券会社の取引記録に国内株の売買が1件も無いことを確かめました。

アルセド監査官
アルセド監査官

私から一点、指摘させてください。「追加資金0円」は、「新しい現金を口座へ入れていない」という意味であって、「株を買っていない」という意味ではありません。前回はまさに、追加資金0円のまま口座内の現金で買い付けています。この取り違えを避けるには、合計額ではなく銘柄ごとの株数を2時点で並べるしかありません。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、kanato理事長。ここは大事なところでしてな。「買った」は記録に残りますが、「買わなかった」は記録に残りません。だからこそ、株数という動かぬ数字を2時点で並べて初めて言えるのですな。ご自身の口座でも、同じやり方が使えますぞ。

3. +3.61%の中身を、3つに分ける

評価額が増える経路は、突き詰めると3つしかありません。持っている株が値上がりしたか、株数そのものが増えたか、口座に置いてある現金が増減したかです。前回と同じ分け方で並べると、こうなります。

要因金額増加額に占める割合
① 保有株の値上がり+368,117円99.0%
② 買い増しで増えた株数0円0.0%
③ 口座内の現金の増減+3,885円1.0%
合計+372,002円100%

②が0円なのは、§2で確かめたとおり株数がまったく動いていないからです。そして①——37万円あまりの増加のうち、99.0%は、持っていた株が値上がりした分でした。

前回はこの②が7.5%を占めていました。今回はその項目がまるごと消えています。前回が「増やしたのは私ではなく相場だった」という回だったとすれば、今回は「そもそも私は何も足していない」という回です。

残る③の現金3,885円は、証券会社ごとに中身をたどれます。

③の中身金額
配当(8月受け取り48円+9月1日受け渡し分3,359円)3,407円
貸株料(楽天証券273円・マネックス証券122円・SBI証券10円)405円
譲渡益税の還付49円
その他24円
合計3,885円

9割近くは配当です。ここで一つ、記録の取り方に注意点があります。この現金は口座の「買付余力」——つまり受け渡しが済んでいない入金予定も含んだ金額で見ているため、受け渡し日が9月1日の配当(クボタ・ブリヂストン・大塚ホールディングス・花王・INPEXの5銘柄、合計3,359円)が、8月末の時点ですでに反映されています。8月に実際に入金された配当は48円だけですが、口座の残高はもう少し先まで織り込んでいる、ということです。

残りは貸株料405円と、譲渡益税の還付49円でした。貸株料は、保有している株を証券会社に貸し出すと受け取れる利用料です。楽天証券とマネックス証券については、8月中の入出金をすべて並べ直すと、月末に残った現金が貸株料の金額とぴったり一致しました。この2社で増えた分は、まるごと貸株料です。

アルセド監査官
アルセド監査官

補足いたします。この3項目は、合計が実際の増減と1円未満まで一致することを確認しています。ただし①は保有株の評価額が増えた分であって、売却して確定した利益ではありません。この+372,002円のうち、買い増しが寄与したのは0円です、事実として。なお③の内訳は、その9割近くが配当です。ただし受け渡し前の入金予定を含んだ残高で見ている点はご注意ください。8月中に手元へ届いた配当は48円です。

4. 上位5銘柄——顔ぶれが一つ変わりました

評価額の上位5銘柄を、8月1日時点の記録と並べます。

#銘柄2026-08-012026-08-29増減株数の変化
1伊藤忠商事1,007,000円1,058,250円+51,250円(+5.1%)なし
2みずほフィナンシャルグループ816,700円848,600円+31,900円(+3.9%)なし
3アンドエスティHD676,000円680,000円+4,000円(+0.6%)なし
4イオン409,200円407,550円−1,650円(−0.4%)なし
5いよぎんホールディングス363,400円398,500円+35,100円(+9.7%)なし

顔ぶれが一つ変わりました。前回5位だった三井住友フィナンシャルグループ(381,584円→386,512円・+1.3%)が、いよぎんホールディングス(+9.7%)に抜かれています。両社とも保有株数は動いていません。株価の上昇率の差だけで、順位が入れ替わった形です。

3位のアンドエスティHD(証券コード2685)は、前回までの記事で「アダストリア」と書いていた銘柄です。2025年9月1日に持株会社体制へ移行し、商号がアンドエスティHDに変わっています。今回以降はこの表記で統一します。

アルセド監査官
アルセド監査官

補足いたします。上位5銘柄は評価額の大きい順であって、値上がり率の順ではありません。三井住友フィナンシャルグループも1.3%は上昇しており、下がったわけではない点にご注意ください。より上昇率の高かった銘柄に、順位を明け渡しただけです。

5. 8月の配当は48円——アシックス1件のみ

8月の日本株からの配当は、48円でした(アシックス、8月20日入金)。

配当以外では、保有株を証券会社へ貸し出して受け取る貸株料が、3社合計で405円ありました(§3の③に含まれます)。金額こそ小さいものの、株を持ったまま受け取れる収入です。

前回の記事では、6月に受け取った国内株の配当5万237円の直後にあたる7月が0円で、次の山は9月になるとお伝えしました。8月も引き続き谷にあたる月で、この48円は数少ない例外的な1件です。日本株の配当は3月・6月・9月・12月の決算期に集中する構造なので、まとまった受け取りは来月です。実際、受け渡し日が9月1日の配当としてクボタ・ブリヂストン・大塚ホールディングス・花王・INPEXの5銘柄、合計3,359円がすでに確定しています(§3の③に含まれます)。

アルセド監査官
アルセド監査官

補足いたします。48円という金額は小さく見えますが、これは記録の不備ではなく、決算期の谷にあたっているだけです。評価するなら月単位ではなく年単位にしてください。

6. 上場廃止2社のその後

前回に引き続き、上場廃止となった2銘柄の状況も記録しておきます。

農業総合研究所(3541):株式としての保有は8月1日時点ですでに0株で、今回の評価額には最初から含まれていません。一方、交付される金銭108,147円(141株分)は、8月30日時点で現預金側に計上されています。日本株の口座の外側に着地しているため、今回の+372,002円には入っていません

エイジス(4659):TOB対価890,000円(200株分)は、この記事を書いている9月6日時点でも、まだ入金されていません。株数はすでに0株で、帳簿上の評価額も0円ですが、これは損失が確定したという意味ではありません。公開買付価格と同額の金銭が交付される見込みで、評価額が現金へ姿を変える手続きの途中にあります。着金を確認できた回に、あらためてお伝えします。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、こちらは気長に待つしかありませんな。株が消えたことと、お金が入ることは別の手続きでしてな。慌てず、着金を確認してから記録するのが確実ですぞ。

7. 前回の宿題の答え合わせと、次回に向けて

前回の記事で書き留めた3つの論点を、ここで答え合わせします。

  1. 上位銘柄の構図:伊藤忠商事・みずほフィナンシャルグループは引き続き1位・2位を維持しました。一方、三井住友フィナンシャルグループは5位から陥落し、代わっていよぎんホールディングスが入っています。
  2. 9月の配当期に向けた1株積立:方針は続けていますが、8月中の買い付けは0件でした。
  3. TOB対価の交付:エイジス分は§6のとおり、まだ入金されていません。農業総合研究所分は、交付金銭108,147円が現預金側へ計上されています。

そのうえで、次の回に向けて追いかける論点も書き留めておきます(売買の予告ではありません)。

  1. 上位5銘柄の顔ぶれ:いよぎんホールディングスが5位に定着するのか、三井住友フィナンシャルグループが戻すのかを、引き続き月次で見ます。
  2. 9月の配当期:3月・6月・9月・12月という山のうち、9月ぶんが実際にどれだけ届くかを記録します。受け取った配当の範囲内で株数を増やす方針も、そのまま続けます。
  3. エイジスのTOB対価:890,000円の着金を確認できた回に、評価額と現預金がそれぞれどう動いたかまで含めて記録します。

おわりに

今回は、+372,002円(+3.61%)の増加を、買い増し0件・値上がり99.0%というところまで分けて記録しました。前回が「思ったより自分の手柄は小さかった」という結果だったのに対し、今回は「自分の手柄はゼロだった」というところまで踏み込んだ回です。

何もしなかった月でも資産は増えます。逆に言えば、何もしなかった月に減ることもある、ということでもあります。増減の中身を毎回同じやり方で分けておけば、どちらの月が来ても慌てずにいられます。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、今月は「増えたが、何もしなかった」と分かった月でしたな。増えた月にこそ、中身を分けておくのが肝心でしてな。増えた理由が分かっていれば、減った月にも同じ物差しが当てられるのですぞ。

アルセド監査官
アルセド監査官

一点だけ。買い増しがゼロだったことは事実ですが、保有を続けるという判断はご自身がされたものです。何もしなかったのではなく、持ち続けることを選んだ——そう言うほうが正確です。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、監査官にまた言い直されましたな。たしかに、売らずに持ち続けるのも一つの判断ですからな。それを含めての一月でしたぞ。

次回以降も、同じ基準日の取り方で、日本株ポートフォリオの推移をお届けします。

それでは、良い資産構築ライフを!

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