はじめに
こんにちは、kanatoです。
「暗号資産(仮想通貨)はギャンブルだ」
そう言われた時代は、もう過去のものになりつつあります。2026年現在、機関投資家の参入や法整備が進み、暗号資産はポートフォリオのスパイスではなく、資産クラスの一つとして確立されました。
しかし、私のポートフォリオでは今、ある「課題」が発生しています。
総資産約1億2,232万円に対し、暗号資産が約2,775万円。比率にして22.69%に達しており、目標の5%を大きく超過しているのです。
今回は、この「増えすぎた資産」をどうコントロールするか。
「絶対に動かさない聖域(2 BTC・10 ETH)」と「決済の隙間を埋める補完戦略(Binance Japan Card)」を組み合わせた、私の2026年の運用規律を公開します。
💡 この記事の結論(3分まとめ)
✔ 現状: 高ボラティリティ資産2,948万円(24.10%)、目標15%を約9%超過
✔ 暗号資産: 2,775万円(22.69%)で大半を占める
✔ 保有目標: 2 BTC・10 ETH を維持(全額ウォレット管理ではない)
✔ 買い増し停止: 2026年は積立投資を行わない(すでに停止済み)
✔ 決済の補完: Binance Japan Card(1.6%還元)で高還元ルートの隙間を埋める
✔ DeFi・NFT: 少額で継続・放置(DeFi約31万円、NFT約1.5万円)
1. 現状分析:目標15%に対し、24.10%の「高ボラティリティ資産」
まずは2026年2月中旬時点のリアルな数字をご覧ください。
【高ボラティリティ資産の状況】
| 項目 | 金額・比率 |
|---|---|
| 合計評価額 | 約2,948万円 |
| 対総資産比率 | 24.10% |
| 目標比率 | 15.00% |
| 判定 | 超過(Overweight +9.10%) |
内訳:
- 暗号資産: 約2,775万円(22.69%)
- レバレッジ取引(FX等): 約173万円(1.41%)
暗号資産の詳細
| 分類 | 評価額 | 構成比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 現物・Staking | 約2,742万円 | 98.8% | 主力 |
| DeFi | 約31万円 | 1.1% | PancakeSwap, Singularity Finance |
| NFT | 約1.5万円 | 0.1% | ほぼ価値なし・放置 |
| 合計 | 約2,775万円 | 100% | – |
主要通貨の保有状況(2026年1月末時点)
| 通貨 | 数量 | 評価額 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| Bitcoin (BTC) | 2.033 BTC | 約2,604万円 | 81.72% |
| Ethereum (ETH) | 10.436 ETH | 約419万円 | 13.16% |
| その他アルトコイン | – | 約164万円 | 5.12% |
| 合計 | – | 約3,187万円 | 100% |
※1月末の評価額は約3,187万円でしたが、2月中旬には2,775万円に下落(-13%)
なぜ売らないのか?
通常であればリバランス(売却)を行う水準ですが、私は安易に売ることはしません。
理由:
- 税金面での非効率さ: 暗号資産の売却益は総合課税で最大55%の税率
- ※今後、申告分離課税(約20%)への税制改正が議論・検討されており、2028年1月をめどに移行される見込みです。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1866E0Y5A211C2000000/
- 将来の価値を信じている
- 長期保有による複利効果
- 「売る」以外の方法でリバランス可能
2. 2026年の方針:「新規の買い付けは行わない」
積立投資の停止
2026年は暗号資産の積立投資を一切行っていません。
これまで積立投資を続けてきましたが、2025年末をもってすべて停止しました。
| 積立先 | 以前の月額 | 状況 |
|---|---|---|
| GMOコイン | 約3万円 | 停止済み |
| SBI VCトレード | – | 停止済み |
| bitFlyer | – | 停止済み |
| 合計 | 約3万円 | 2025年末で停止 |
静かなるリバランス
比率を下げる方法は「売る」だけではありません。
他の安定資産(J-REIT、ソーシャルレンディング、債券)を積み増し、分母を大きくすることで、相対的に15%へ近づけていく。言うなれば、「静かなるリバランス」です。
シミュレーション:
- 現在:2,948万円 / 1億2,232万円 = 24.10%
- 他の資産を増やす:2,948万円 / 1億5,000万円 = 19.7%
- さらに増やす:2,948万円 / 2億円 = 14.7%
売却せずとも、時間をかけて比率を下げることが可能です。
3. 【保有目標】2 BTC・10 ETHを維持する
私が暗号資産運用で一つの目安としているのが、「2 BTC と 10 ETH を維持する」ことです。
これらは私のポートフォリオにおいて、円やドルの価値が毀損した際の「価値の保存」としての役割を担っています。
現在の保有状況
| 通貨 | 目標 | 現在 | 達成状況 |
|---|---|---|---|
| Bitcoin (BTC) | 2 BTC | 2.033 BTC | ✅ 達成 |
| Ethereum (ETH) | 10 ETH | 10.436 ETH | ✅ 達成 |
2 BTC・10 ETHの目標は達成済み。これ以上の買い増しは不要です。
すべてをウォレット管理するわけではない
現時点では、2 BTC・10 ETHのすべてをデスクトップウォレットで管理しているわけではありません。そして、すべてをデスクトップウォレットやハードウォレットで管理したいわけでもありません。
保管方法の分散:
- 一部:デスクトップウォレット(QT-wallet等)で自己管理
- 一部:国内取引所で保管
- 一部:ステーキングやレンディングで運用
レンディングとステーキングの活用
ETHのステーキング:
- Zaif、GMOコイン、SBI VCトレードで自動実施
- Zaifは受け取りが手動なので注意が必要
その他の運用:
- 一部の資産はBinanceのSimple Earnなどで利回りを追求
- ただし、コア部分は取引所リスクを避けて自己管理
バランスを取ることが重要:
- 100%自己管理:セキュリティは高いが、送金ミスのリスク
- 100%取引所:利便性は高いが、取引所リスク
- 分散管理がベスト
4. 【決済の補完】Binance Japan Cardの「賢い」立ち回り
新規買い付けを停止している中、唯一「資産が増える」ルートが、Binance Japan Card(還元率1.6%)による決済です。
ただし、日常の全てをこのカードで支払うわけではありません。私の決済戦略には明確な優先順位があります。
決済の優先順位(2026年版)
1. 最優先:
- 三菱UFJカード(対象店舗でのタッチ決済)
- 楽天ペイ
- ANA Pay
- など、特定の高還元ルートが使える場所
2. 補完役(スイーパー):
- Binance Japan Card
- 上記が使えない場所
- クレジットカードのみ対応の店舗
- 特別な優待がない一般的な支払い
※詳細な決済戦略については、クレジットカード戦略の記事をご参照ください。
「取りこぼし」を資産に変える
高還元ルートが塞がれている場所でも、Binanceカードを使えば1.6%の還元を漏らさず拾うことができます。
無理に使うのではなく、「守備範囲の広い優秀な控え」として機能させる。
これにより、財布の紐を緩めることなく、生活の様々な隙間からBNBが少しずつ積み上がっていきます。
5. 【運用】取引所での利回り追求とDeFi・NFTの扱い
取引所での運用
運用先: Binance(国内) / Poloniex(海外) / 他の国内取引所(GMOコイン、Zaif、SBI VCトレード等)
| 運用方法 | 主な取引所 | 備考 |
|---|---|---|
| Simple Earn | Binance | 得た暗号資産を再投資 |
| Staking | Binance, Poloniex | 利回り追求 |
| ETHステーキング | Zaif, GMOコイン, SBI VCトレード | 自動実施(Zaifは手動受取) |
| Launchpool | Binance | 新規トークン獲得 |
Simple Earnで得た資産の再投資
重要な運用方針:
BinanceのSimple Earnなどで得た暗号資産は、できる限り追加投資としてSimple Earnなどに追加していきます。
これにより、複利効果を最大化し、新規資金を投入せずとも資産を増やすことができます。
ETHステーキングの注意点
自動実施される取引所:
- GMOコイン: 自動
- SBI VCトレード: 自動
手動受取が必要な取引所:
- Zaif: 受け取りが手動なので忘れないようにする必要がある
定期的にログインしてステーキング報酬を受け取るルーチンを作っています(To Doアプリに登録)。できれば、Zaifも自動付与にしていただきたいところですが・・・。
海外取引所から国内取引所への移行
これまでは海外の取引所(PoloniexやKuCoin)も一部使っていましたが、今後は基本的に国内取引所のみで回していく予定です。
理由:
- 国内取引所の方が規制面で安心
- 税務処理がシンプル
- 送金リスクの低減
DeFi(分散型金融)への取り組み
少額ですが、DeFiにも投資しています。
| プロトコル | 評価額 | 運用内容 |
|---|---|---|
| PancakeSwap V4 | 約11.9万円 | 流動性プール(USDT+USDC、Cake+USDT) |
| PancakeSwap V3 | 約10.5万円 | ファーミング(Cake+WBNB、Cake+USDT) |
| Singularity Finance | 約8.5万円 | ロックアップ(FET) |
| 合計 | 約31万円 | – |
方針: あまり大きな額でもないので、そのまま継続する予定です。
NFTの扱い
NFTにも投資していましたが、現在はかなり廃れてしまっています。
| 項目 | 評価額 | 状況 |
|---|---|---|
| NFT保有数 | 複数 | – |
| 評価額 | 約1.5万円 | ほとんど価値なし |
| 方針 | 放置 | 売るに売れない |
結論: もはや気にする必要もないので、そのまま放置します。将来的にNFT市場が復活する可能性に賭けて、手放さずに保有を続けます。
6. リスクと注意点
暗号資産のリスク
① 価格変動リスク
- 極めて高いボラティリティ
- 1日で10〜20%の変動も珍しくない
- 2026年1〜2月だけで-13%の下落
② 取引所リスク
- 取引所の破綻・ハッキングリスク
- 過去の事例:Mt.Gox、Coincheck、FTX
- すべてを一つの取引所に置かない(分散)
③ 送金トラブルリスク(セルフGOX)
- アドレスの入力ミスで資産を失うリスク
- 一度送金すると取り消せない
- 少額でテスト送金してから本送金する
- QRコードの活用でミスを防ぐ
④ 規制リスク
- 各国の規制強化の可能性
- 突然の取引停止や送金制限
- 国内取引所への移行で対策
⑤ 技術リスク・情報の取り残しリスク
- ハードフォーク: 通貨の分裂(BCH、ETHクラシック等)
- リブランド: トークン名称やシンボルの変更
- チェーンの移行: 別のブロックチェーンへの移行
- 情報をキャッチアップできないと取り残される
- 実際に、いくつかのトークンで対応に乗り遅れた経験あり
- 常に公式情報をチェックする必要がある
⑥ スマートコントラクトのリスク
- DeFiプロトコルのバグ
- ハッキング被害
- rug pull(開発者の持ち逃げ)
| 区分 | リスク内容 | 具体例・事象 | 私の対策方針 |
|---|---|---|---|
| ① 価格変動リスク | 極めて高いボラティリティ | 1日10〜20%変動も珍しくない2026年1〜2月で-13%下落 | 高ボラ資産全体で15%上限管理買い増し停止で比率調整 |
| ② 取引所リスク | 破綻・ハッキング | Mt.Gox事件Coincheck流出事件FTX破綻 | 保管先の分散一部は自己管理 |
| ③ 送金トラブル(セルフGOX) | アドレス誤入力・送金ミス | 送金は取り消し不可 | 少額テスト送金QRコード活用複数回確認 |
| ④ 規制リスク | 各国の規制強化 | 突然の取引停止・送金制限 | 海外比率を縮小国内取引所中心へ移行 |
| ⑤ 技術・情報リスク | 情報を追えず資産消失 | ハードフォーク(例:Bitcoin Cash)Ethereum Classic分裂トークンのリブランド・チェーン移行 | 公式SNS・ブログ確認定期的な資産点検 |
| ⑥ スマートコントラクトリスク | DeFi特有の技術リスク | バグ・ハッキングrug pull | DeFiは少額限定コア資産は現物中心 |
リスク管理の方針
① 高ボラティリティ資産全体で15%を上限
- 現在24.10%は高すぎる
- 目標15%まで比率を下げる
② 保管方法の分散
- 一部:デスクトップウォレット
- 一部:国内取引所
- すべてを一つの場所に置かない
③ 買い増し停止
- 目標比率に戻るまで新規投資しない
- 2025年末で積立停止済み
④ 国内取引所への移行
- 海外取引所から国内取引所へ
- 規制リスクと税務リスクの低減
⑤ 情報収集の徹底
- 公式Twitterやブログのフォロー
- ハードフォーク・リブランド情報のチェック
- 取り残されないための日々の努力
⑥ 送金時の確認
- アドレスを必ず複数回確認
- 少額でテスト送金
- QRコードの活用
| 管理項目 | 方針 | 具体的運用 |
|---|---|---|
| 比率管理 | 高ボラ資産15%上限 | 現在24.10% → 静かなるリバランス |
| 保管方法 | 分散保管 | デスクトップウォレット+国内取引所 |
| 新規投資 | 停止 | 2025年末で積立停止済み |
| 取引所選定 | 国内中心 | 規制・税務リスク低減 |
| 情報管理 | 継続的チェック | 公式SNS・アップデート確認 |
| 送金ルール | 二重確認 | 少額テスト送金+QRコード |
まとめ
2026年の暗号資産戦略は、以下の3点に集約されます。
1. 「買わない」規律
- 高ボラティリティ資産全体で目標比率(15%)に戻るまで、新規資金は投入しない
- 積立投資は2025年末で停止済み
2. 「維持する」目標
- 2 BTC / 10 ETH を保有目標として維持
- ただし、全額をウォレット管理するわけではなく、分散保管
- 一部はステーキングやレンディングで運用
3. 「補完する」決済
- メインカードの隙間をBinance Japan Card(1.6%)で埋める
- 取りこぼしを無くす
投資哲学というには大袈裟ですが・・・
24.10%という比率は確かに高いですが、中身を整理できていれば、特に問題ないと思っています。
- コア: 2 BTC・10 ETHを維持
- 運用: Simple Earn、ステーキングで利回り追求
- DeFi: 少額で継続(約31万円)
- NFT: 放置(約1.5万円)
守るべきものは分散して守り、拾える利益は貪欲に。
このメリハリが、資産構築のスピードを最大化させると考えています。
おわりに
暗号資産との向き合い方
暗号資産の積立投資を続け、2025年までに2 BTC・10 ETHの目標を達成しました。
その結果、評価額は高ボラティリティ資産全体でポートフォリオの24.10%を占めるまでに成長しました。
これは嬉しいことですが、同時にリスク管理の課題でもあります。予想していなかったわけではありませんが、今考えるとリスクが大きくなりすぎていました。
「増えすぎた資産」の扱い方
① 売却しない
- 税金面での非効率さ(総合課税で最大55%)
- ただし、税制改正で申告分離課税(約20%)になる可能性も
- 将来の価値を信じる
② 買い増ししない
- 目標比率(15%)を守る
- 規律を徹底
- 2025年末で積立停止済み
③ 静かにリバランス
- 他の資産クラスを積み増す
- 時間をかけて比率を調整
2026年の方針:買わず、売らず、管理する
今年は、新規投資は行わず、保有資産を適切に管理する。
- 2 BTC・10 ETHという目標を維持
- 分散保管でリスク管理
- Simple EarnやステーキングでInterest収入を得る
- Binance Japan Cardで決済の隙間を埋める
この戦略で、暗号資産との健全な付き合いを続けていきます。
情報収集の重要性
暗号資産投資で最も重要なのは、情報収集を怠らないことです。
ハードフォーク、リブランド、チェーンの移行など、情報をキャッチアップできないと取り残されてしまいます。実際に、いくつかのトークンで対応に乗り遅れた経験があります。
日々の努力が必要な投資です。
しかし、それも限界があります。そうなると確認するものを減らすくらいしか対策がないですね。基本はBTC、ETHの情報をキャッチアップ、月に1回程度Discordを巡回するくらいになるかと思います。断捨離も必要。
総資産の中での位置づけ
暗号資産は、私の資産全体(約1億2,232万円)の中で、以下のような位置づけです:
| 資産クラス | 比率 | 目標比率 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 安全資産 | 約16% | 10% | Overweight |
| 株式リスク資産 | 約44% | 40% | Overweight |
| 債券リスク資産 | 約3% | 10% | Underweight |
| 不動産リスク資産 | 約1% | 5% | Underweight |
| インカム型オルタナ | 約2% | 10% | Underweight |
| 実物・価値保存 | 約9% | 10% | ほぼ適正 |
| 高ボラティリティ | 約24% | 15% | Overweight |
高ボラティリティ資産が全体の24%を占めており、これは明らかに高すぎます。
今後は債券、REIT、ソーシャルレンディングなどの安定資産を積み増し、全体のバランスを整えていきます。
DeFiとNFTの未来
DeFi(約31万円):
- 少額だが、分散型金融の可能性を信じて継続
- PancakeSwap、Singularity Financeで運用
NFT(約1.5万円):
- 現在はほぼ価値なし
- しかし、将来的な市場復活に賭けて放置
- 売るに売れないので、持ち続けるしかない
税制改正への期待
現在、暗号資産の売却益は総合課税(最大55%)ですが、申告分離課税(約20%)への税制改正が議論されています。
もしこれが実現すれば、暗号資産投資の環境は大きく改善します。
今は売らず、税制改正を待つという選択肢もあります。
最後に
「Not your keys, not your coins」
すべてをこの原則で管理するわけではありませんが、大切な資産の一部は必ず自己管理する。
取引所の利便性と、自己管理の安全性。
このバランスを取りながら、2026年も暗号資産と向き合っていきます。
それでは、良い資産構築ライフを!


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