投資に失敗する理由を社会心理学で…「眠れなくなるほど面白い 図説 社会心理学」

こんにちは、kanatoです。

最近は新型コロナ対策のおかげか通勤電車が空いていて助かります。まあ、うちの会社は出勤ですが…。

最近は社会心理学の本をを読んでいたのですが、心理学って結構興味深いですね。「服従の心理」とか色々と人間は不都合ない生き物だなぁと思ってしまいました。

さて、今回はそんな通勤電車で読んでいた書籍「眠れなくなるほど面白い 図説 社会心理学」から、投資に応用できそうな心理状態がありましたので、なんとなくわかった気になって、ご紹介したいと思います。

パニック:どんな時に起きるのか?

パニックとは特定の条件下で起きやすいということです。群衆は大きな事故や緊急事態に直面すると、理性を失いパニック状態になってしまうと考えがちですが、実は災害や事故が必ずしもパニックを起こすわけではないことがわかっています。

どのような状況でパニックが起こりやすいかというと、「生命や財産が切迫して危機が迫っている状況で、危機からの脱出ルートが限られている、もしくは閉ざされようとしている場合にパニックが起こりやすい」と考えられています。

これを投資に置き換えてみると、「生活に必要な資金を使って投資をしていて、突然の大暴落が起きている。暴落しているので早く売り抜けないとこれからの生活が大変なことに・・・」みたいな状況でしょうか。また、財産が切迫しているということは、自身が稼いできた投資資金がなくなっていく状況というのも同じですね。こんな時は正常な判断ができなくなるというのは普通の人間だと仕方ないところですね。

となると、どうすればよいか?答えは「最悪を想定して、備えをしておく」といったことに尽きるのではないでしょうか。例えば、私のランド円自分年金戦略だと、たとえランド円が0になったとしても損切りされないので、今回のコロナショックでもあまり気になりませんでした。(まあ、少しは気になりましたが・・・)

ここまではやりすぎかもしれませんが、余裕資金を確保したり、ポジションを調整したりしておくことは大事なことだと思います。まあ、もっと大事なのは「投資は余裕資金で・・・」

多元的無知:他人が行動しないと緊急事態に気づかない

近年、日本では集中豪雨等による被害が多くなっています。また、最近では新型コロナが猛威を振るっています。しかし、1、2か月前にこんなことになるなんて想像していた人はいなかったと思います。また、緊急事態宣言が出される前、きちんとマスクを着用していた人は何人いたでしょうか。満員電車を避けようと時差出勤されていた人が何人いたでしょうか。

新型コロナウイルスが危険だということは皆さん認識していたと思いますが、緊急事態だと考えてなかったんだと思います。つまり、「人間は他人が行動しないと緊急事態に気づかない」ということです。地震が起きてもすぐに逃げようとしないのもこの絵影響ですね。

投資も同じではないでしょうか。今回の新型コロナウイルスが社会に与える影響は前々から世界中で示唆されていましたが、経済的な影響を受けたのは主に先月からでした。しかも、悪くなるのはすぐ。とはいえ数日掛けて、直近のそこまで行きました。最初に行動した人を見て売り、その売りを見てさらに売り。といった感じ。

相場は世界とつながっているので、みんな隣人みたいな感じですし、逆にみんな他人です。誰かを見ながら投資するのではなく、自身の投資方針や投資シナリオを持って投資することで防げるのかもしれません。それには継続的な勉強が必要だと思います。

認知的不協和:解釈を変えることで矛盾を解消する

認知的不協和とは自身の心の中に矛盾を抱えた状態のことです。それは人間にとって気持ちの良いものではないので無意識のうちにそれを解消しようとします。その結果自分に都合の良い情報だけを選んだり、解釈をすることで、できるだけ認知的不協和を起こさないようにしています。投資家ならだれでも一度はやらかしてしまったことがあるのではないかと思います。

例えば、買った株が暴落しても「この後に爆上げが来る」なんて根拠のないことを思ってしまって損切りできなかったり、投資詐欺にあっても、自分だけは大丈夫じゃないか?なんて思ってしまったことはどなたでも一度は経験のある事ではないかと思います。

これの解消方法についても、そうですね・・・・こういうことがあると認識しておくだけでも認知的不協和を起こしてしまうことを防げるような気がします。また、投資前にリスク評価や対策を考えておいたり、正しくそれらを評価することが必要ですよね。そんなに簡単なことではないと思いますが…。

最後に

ということで、今回は社会心理学の中から3つのキーワード、「パニック」、「多元的無知」、「認知的不協和」から、投資について考えてみましたがいかがだったでしょうか?

ちなみに本書はまだまだ途中までしか読めていませんので、また面白そうなキーワードが出てきたら、投資に当てはめて考えてみたいと思います。

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