はじめに
こんにちは、【kanatoの資産構築研究所】のKanatoです。
2026年8月の貴金属積立まとめをお届けします。合計の概算評価額は515,226円から607,144円へ、+91,918円(+17.84%)。このシリーズを始めてから、いちばん大きく動いた月になりました。
ただ、いつもどおり内訳から書きます。この+91,918円のうち、含み損益の増加が62,408円、私が新たに積み立てた元手が29,510円です。 増えた金額のおよそ3分の2は、自分の入金ではなく相場の側から来ています。
前回(7月分)はこれがちょうど逆で、増えた分の約9割が自分の入金でした。同じ分け方を2か月続けたら、結論が正反対になった、ということになります。
なお本記事の数値は2026年8月1日から8月29日までの変化で、暦の上での8月とは範囲が少しずれます(4週間)。評価額はすべて概算参考値であり、売却して初めて手元に残る金額とは別のものです。
→ 前回(2026年7月分)はこちら
1. 今月の評価額——合計607,144円
まず全体像です。
| 指標 | 2026-08-01 | 2026-08-29 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 合計評価額(概算) | 515,226円 | 607,144円 | +91,918円(+17.84%) |
内訳は次の5つです。
| # | 種別 | 2026-08-29(概算) |
|---|---|---|
| 1 | 楽天・ゴールド・ファンド | 505,769円 |
| 2 | SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド | 51,861円 |
| 3 | 銀(現物) | 29,515円 |
| 4 | プラチナ(現物) | 14,939円 |
| 5 | 金(現物) | 5,060円 |
| — | 合計(上記5つの和) | 607,144円 |
この607,144円は、集計表のどこかに「合計」として1つ書かれている数字ではありません。上の5つを足した金額です。5つの構成を分けて見ると、評価額の全体像と各資産の比重を同時に確認できます。
ゴールドファンド2本で557,630円、全体の約91.8%を占めます。前回は約93.5%でしたので、比率としては少し下がりました。とはいえ金額でみれば、この積立の主役がファンド側であることは変わっていません。

私から補足を。ここに並んでいる金額は、すべて2026年8月29日時点の概算参考値です。そのうえで一点——評価額は実売収益と同じではありません、事実として。 換金するときには、市場価格そのものに加えて、売却のタイミング、信託報酬の積み上がり、現物であれば買取価格と小売価格の差が影響します。この表の数字は「いま売ればこの金額が手に入る」という意味ではない、という前提でお読みください。
2. 増えた91,918円の中身——相場が62,408円、元手が29,510円
評価額は、次の2つに必ず分けられます。
– 元手(取得額):これまでに実際に払い込んだ金額
– 含み損益:その元手に対して、いま何円ぶん増減しているか
この2つを足したものが、端数を含む元データ上の評価額です。表示上は円未満を四捨五入しています。分けて並べると、今月の動きはこうなります。
| 指標 | 2026-08-01 | 2026-08-29 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 元手(取得額) | 390,004円 | 419,514円 | +29,510円 |
| 含み損益 | +125,222円 | +187,631円 | +62,408円 |
| 評価額 | 515,226円 | 607,144円 | +91,918円 |
円未満は四捨五入しています。各項目を別々に丸めて表示するため、表示値同士の計算では1円の差が出ることがあります。増減欄は、丸める前の実額差を四捨五入した値です。
+91,918円のうち、自分で入れたお金は29,510円です。残りの62,408円が、含み損益の改善、つまり資産そのものの評価が上がったぶんにあたります。割合にすると相場側が約67.9%で、増えた金額のおよそ3分の2ですね。
この62,408円は、前回の評価額515,226円に対して約12.11%です。見出しの+17.84%から自分の入金を抜くと、このくらいの数字になります。
参考までに、同じ期間に国内の金価格がどう動いていたかも1つだけ。田中貴金属工業の店頭小売価格(税込)は、2026年7月31日の23,395円/gから8月28日には26,075円/gへ、+11%程度上昇しています(同社サイトの日次推移より。8月1日と8月29日はいずれも土曜日のため、それぞれ直前の営業日の値です)。
ただ、この小売価格と私のポートフォリオの含み益は、そのまま結びつけられる数字ではありません。発表元も、スプレッドも、税の扱いも違います。同じ時期に国内の金価格もこの水準で動いていたという背景の紹介にとどめておきます。
3. 前号とちょうど正反対——⑦は87%が入金、⑧は68%が相場
前回の記事では、+35,402円のうち30,892円が自分の入金で、含み益の増加は4,510円だけだった、という話を書きました。「増えた金額の約9割は、相場ではなく自分の入金でできています」というのが⑦の結論です。
今回は、その裏返しになりました。
| ⑦(2026年7月) | ⑧(2026年8月) | |
|---|---|---|
| 評価額の増加 | +35,402円 | +91,918円 |
| うち元手の増加 | +30,892円(約87.3%) | +29,510円(約32.1%) |
| うち含み損益の増加 | +4,510円(約12.7%) | +62,408円(約67.9%) |
面白いのは、自分が入れた金額はほとんど変わっていないことです。⑦が30,892円、⑧が29,510円。積立設定に変更はなく、当たり前といえば当たり前ですね。変わったのは相場の側だけで、それが4,510円から62,408円へ、14倍近くになりました。
ひとつ、条件をそろえておきます。⑦の集計期間は6月27日から8月1日までの35日間、今回は8月1日から8月29日までの28日間です。期間が1週間違うため、増加額の大きさだけで単純に優劣を比べないことも大切です。それでも、元手と相場のどちらが主役だったかという結論は、この差では入れ替わりません。

ホー、kanato理事長。ここが定点観測のいちばん美味しいところでしてな。もし⑦しか書いていなければ、「貴金属積立とは、自分の入金でじわじわ増やすものだ」という結論で終わっておりましたぞ。逆に⑧だけを見れば、「放っておいても増える」と勘違いしたことでしょうな。同じ物差しを毎月当て続けたからこそ、どちらも単月の顔にすぎないと分かるのですぞ。
4. 含み益率で見ると——主力は58%、SBIは⑥・⑦の含み損から今回プラスへ
もうひとつ、元手に対してどれだけ増えているかという見方も並べておきます。
| 区分 | 含み益率 2026-08-01 | 含み益率 2026-08-29 |
|---|---|---|
| 楽天・ゴールド・ファンド | +43.48% | +58.05% |
| SBI・iシェアーズ・ゴールド | −7.31% | +3.72% |
主力の楽天・ゴールド・ファンドは、43.48%から58.05%へ。⑥で43.0%まで縮んで、⑦で43.48%と下げ止まって、今回大きく戻した形です。3か月ぶんを並べると、調整と回復の輪郭がだいぶはっきりしてきました。
もうひとつが、SBI・iシェアーズ・ゴールドです。⑥・⑦の含み損から、今回はプラスへ転じました。 ⑥で−10.12%、⑦で−7.31%、そして今回+3.72%です。買い増しながら待っていた区分が、ようやく水面に顔を出した、という感じでしょうか。

一点、指摘させてください。この「+58.05%」は元手に対する割合であって、いつでも取り出せる金額ではありません。含み益率は、価格が動けば翌日には別の数字になります。⑥から⑦にかけて43%まで縮んだのも同じ資産です。率が上がったことを、達成した何かとして数えないでください。
5. 現物3種が、ちょうど損益分岐に届きました
前回、現物の金・銀・プラチナについて、買う価格と売れる価格には最初から差があり、買った瞬間にその差のぶんだけ含み損を抱えた状態から始まる、という話を書きました。8月1日時点で、現物3種の含み損は合計6,631円です。
今月末の数字がこちらです。
| 指標 | 2026-08-01 | 2026-08-29 |
|---|---|---|
| 現物3種(金・銀・プラチナ)の評価損益 | −6,631円 | +2円 |
ほぼ差し引きゼロ、損益分岐ちょうどです。買った瞬間の目減りが、いったん埋まった形になります。
とはいえ、これは「もう損しない場所に来た」という意味ではありません。買い増せばまたその都度、買値と売値の差のぶんだけマイナスから始まります。+2円は到達点ではなく、通過点として眺めるくらいがちょうどいいのかなと思います。
保有量のほうも並べておきます。こちらは価格に関係なく積み上がります。
| 種別 | 2026-08-01 | 2026-08-29 | 増加 |
|---|---|---|---|
| 金 | 0.17395g | 0.21573g | +0.04178g |
| プラチナ | 1.24173g | 1.54968g | +0.30795g |
| 銀 | 65.98322g | 82.85807g | +16.87485g |
| 楽天・ゴールド・ファンド | 100,704口 | 103,050口 | +2,346口 |

ホー、この表が今月いちばん地味で、いちばん大事なところでしてな。評価額は上がったり下がったりしますが、積み上がったグラム数と口数は減りませんのですぞ。⑦のように相場が動かなかった月も、⑧のように大きく動いた月も、この列だけは同じ顔で増えておりましてな。増えた月に喜ぶのではなく、この列が止まっていないかを見る——それが積立を続けるということなのですな。
6. 続けるか、見直すか——判断の軸は先月と同じです
これだけ増えると、「そろそろ配分を変えたほうがいいのでは」と考えたくなります。私が判断の軸にしているのは、前回と同じ次の3つです。
– 価格が動いたかどうかでは決めない。 上がったから増やす、下がったから止める、という判断は、積立を続ける意味そのものを打ち消します。
– 役割が変わったかどうかで決める。 貴金属は、私の資産全体でみればごく一部です。株式や投資信託と違う動きをしてくれることを期待して置いている枠なので、見直す理由になるのは「その役割を果たさなくなったとき」だけです。
– 家計の側が変わったかどうかで決める。 月々の積立額が家計を圧迫し始めたなら、それは金価格とは無関係に見直す理由になります。
今回は3つとも変わっておらず、積立設定に変更はありません。したがって、設定はそのまま継続します。
正直なところ、下がった月より、増えた月のほうが手を出したくなるのではないでしょうか。私自身、今月の+58.05%という数字を見て「ここで少し利益確定しておくべきでは」と一瞬考えました。ただ、それを始めると、翌月からは毎月「売るべきか」を判断し続けることになります。変えるための理由をあらかじめ決めておくと、ほとんどの月は何も考えずに済みます。 この枠を作った理由については、シリーズの起点記事にまとめてあります。
おわりに
2026年8月の貴金属積立まとめでした。
合計の概算評価額は607,144円、前回から+91,918円(+17.84%)。その内訳は、含み損益の増加が62,408円、元手の増加が29,510円です。増えた金額の3分の2は相場の側から来ています。前回の⑦は、これがちょうど逆でした。数字が良く見える月ほど、その数字がどこから来たのかを書き留めておく——2か月続けて同じ分け方をしたら結論が反転したことで、この作業の意味がはっきりしたように思います。

ホー、今月は胸を張って報告できますな。2か月耐えた甲斐があったというものですぞ。

一点だけ。今月の62,408円について、理事長がなさったことは何もありません。設定を置いたまま、相場が動いただけです。「甲斐があった」と言ってしまうと、来月下がったときに「何かを失敗した」と読めてしまいます。

ホー、監査官に足元をすくわれましたな。では言い直しましょう——何もしなかったので、上がったときにそのまま乗れた。⑦の締めとまったく同じ言い方になりますが、それでよいのですな。
次回以降も、同じ基準日の取り方で、貴金属積立の推移をお届けします。
それでは、良い資産構築ライフを!


コメント