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クラウドファンディングが−9.98%——でもこれは損失ではありません【2026年7月】

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はじめに

こんにちは、【kanatoの資産構築研究所】のKanatoです。

クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)の2026年7月の運用レポートをお届けします。

今月を一言で表すなら「元本が戻ってきた月」です。運用中の残高は −314,187円(−9.98%) 減りましたが、これは評価損ではなく、満期を迎えた案件の元本が口座へ戻ってきたものです。SL全体の合計残高はむしろ +30,093円(+0.83%) 増えています。前回(2026年6月)が「待機資金が運用へ回り始めた月」でしたから、ちょうど矢印が反転したかたちです。

ただ、今月はもう一つ、記録しておかなければならない事実があります。バンカーズの分配額が2026年の年初来で −20,857円のマイナス——つまり元本を毀損している、という点です。7月単月では +24,036円のプラスですが、年間で見ると景色が違います。この2つを同じ記事の中に並べて、正直に記録していきます。

  • 数値の基準日:2026年6月27日 → 2026年8月1日(SL事業者別管理Excelのスナップショット)
  • 本記事は私自身の運用記録であり、特定の事業者・商品の推奨や投資助言ではありません。金額はすべて概算参考値です。
書斎で運用記録を確認するフクロウ博士と、タブレットで数字を突き合わせるアルセド監査官(SL・クラウドファンディング 定点観測 2026年7月)

1. 7月のSLポートフォリオ概要

アルセド監査官
アルセド監査官

私から、全体の内訳を先に切り分けます。今月は「合計」「運用中」「待機現金」の3つを分けて見ないと、数字の意味を読み違えます。

まず全体像です。

指標2026-06-272026-08-01増減
全社合計(運用中+口座残高)3,642,324円3,672,417円+30,093円(+0.83%)
運用中残高3,148,743円2,834,556円−314,187円(−9.98%)
口座残高(待機現金)493,581円837,861円+344,280円

運用中が約10%減った一方で、待機現金が約34万円増えている——この2つはセットで起きています。運用されていたお金が、案件の満期とともに口座へ戻ってきたということです。合計残高が増えているのがその証拠で、資産が目減りしたわけではありません。

事業者別に、合計残高(運用中+口座内の待機現金)を並べるとこうなります。

事業者2026-08-01 合計前回比内訳(運用中/待機現金)
バンカーズ(現行+旧CROWD CREDIT)1,446,673円+24,036円1,238,348円/208,325円
オルタナバンク844,056円+3,857円230,000円/614,056円
AGクラウドファンディング706,458円±0円700,000円/6,458円
クラウドバンク393,277円+2,517円386,119円/7,158円
CREAL151,100円−361円149,350円/1,750円
Funds130,853円+44円130,739円/114円
合計3,672,417円+30,093円2,834,556円/837,861円

前回比の列に注目すると、バンカーズ +24,036円・オルタナバンク +3,857円・クラウドバンク +2,517円は、いずれも今月受け取った分配金とぴったり同額です。分配が入った分だけ、事業者ごとの残高が増えている——非常に素直な動きでした。

CREALの −361円だけが例外ですが、これは分配金 289円を受け取った一方で、運用中の評価額が 650円下がったためです(289 − 650 = −361)。

2. 元本償還 313,537円の中身

運用中残高が −314,187円になった中身を分解します。

内訳金額
バンカーズの元本償還113,537円
オルタナバンクの元本償還200,000円
元本償還 合計313,537円
CREALの評価調整650円
運用中残高の減少 合計314,187円

この 313,537円という数字には、確認の裏付けがあります。私は資産全体を家計簿アプリ(MoneyForward)でも管理しているのですが、そちらの「債券」区分の減少額も −313,537円 で、1円まで一致しました。別々の経路で管理している2つの記録が同じ数字を指しているので、「償還であって損失ではない」という説明は裏が取れている、ということになります。

バンカーズの償還 113,537円の内訳は、現行口座が −43,415円、旧CROWD CREDIT口座が −70,122円です。オルタナバンクは7月27日に 200,524円の入金があり、そのうち 200,000円が元本、524円が利息にあたります。

アルセド監査官
アルセド監査官

私から補足を。オルタナバンクの明細は摘要がすべて「元利金分配」で、元本と利息が分かれていません。今回の 200,000円/524円という切り分けは、家計簿側の債券減少額との突合から逆算して確定させたものです。事業者の明細で直接確認したものではない点は、記録として残しておきます。

なお、待機現金の増加 +344,280円と、元本償還 313,537円の差 30,743円は、今月の分配金 30,699円 + Fundsの口座残高の増加 44円にあたります。バンカーズを例に取ると、口座残高は 70,752円 → 208,325円へ +137,573円 増えていますが、これは償還 113,537円 + 分配 24,036円 の合計と一致します。

3. 7月の分配金(税引後)

アルセド監査官
アルセド監査官

私から、7月に受け取った分配を整理します。すべて税引後(源泉徴収後)・口座着金ベースの金額です。貸付型のソーシャルレンディングでは、分配金から 20.42%(所得税20%+復興特別所得税0.42%)が源泉徴収されます。

事業者税引後税引前源泉徴収
バンカーズ(2口座)24,036円30,195円6,159円
オルタナバンク3,857円入金203,857円 − 元本償還200,000円
クラウドバンク2,517円3,156円639円
CREAL289円362円73円
AGクラウドファンディング0円7月は資金の移動なし
Funds0円分配の計上なし(口座残高が44円増)
合計30,699円

税引後で 30,699円。7月に私が受け取ったインカム全体(54,939円)のうち、半分以上をSLが稼いだことになります。米国株の配当が7月は 20,232円、投資信託の分配金が 4,008円だったので、金額の順で言えばSLが最も大きい月でした。SLは総資産に占める構成比では2%台にすぎない区画ですが、インカムでは主役になる——これがインカム型オルタナ資産の特徴です。

AGクラウドファンディングの 0円は、データの取り漏れではありません。7月は資金の移動そのものがなく、分配ゼロで確定しています。運用中の 700,000円は継続保有中です。

なお、全社合計の増加 +30,093円と、分配金合計 30,699円が一致しないのは、CREALの評価調整 −650円と、Fundsの口座残高の微増 +44円が入っているためです(30,699 − 650 + 44 = 30,093)。

4. 年初来で見ると、バンカーズはマイナスになっている

ここからが、今月いちばん記録しておきたい話です。

7月のバンカーズは +24,036円で、分配額としては全事業者で最大でした。ところが2026年の年初来で通算すると、バンカーズの分配額は −20,857円のマイナスです。プラスの月を全部足しても、マイナスの償還を埋め切れていません。

原因は、外貨建てファンドにあります。ロシアルーブル建て・米ドル建て・ケニアシリング建ての案件で、「利益の分配額」がマイナスになる償還が 2月27日・3月13日・5月22日に発生しました。最も大きかったのは中東地域ソーラー36号の −48,879円です。

アルセド監査官
アルセド監査官

一点、指摘させてください。これは評価上の含み損ではなく、償還が済んで確定した元本の毀損です。「利益がゼロだった」のではなく、預けた元本より少ない金額が戻ってきた、ということになります。7月単月のプラスと年初来のマイナスは別の話として扱う必要があります——年初来ではマイナスです、事実として。

外貨建てのファンドは、案件そのものが順調でも、償還時の為替次第で円ベースの受取額が目減りします。「利回り◯%」という表示は現地通貨建ての話であって、円で受け取る私にとっての結果は為替を通した後の数字になる——今回はそれが3回、マイナス方向に出たかたちです。

この結果をもって「バンカーズという事業者が悪い」と言うつもりはありません。実際、円建ての案件は正常に償還されており、7月も 24,036円を運んでくれています。問題は事業者ではなく、外貨建てという商品性を私が十分に織り込めていなかったことにあります。継続保有するか、外貨建て部分だけ縮小するかは投資判断にあたるため、この記事では結論を出しません。次回以降のレポートで、判断した内容と理由をあらためて記録します。

バンカーズの過去10年分のポートフォリオ(遅延・確定損失を含む159本の記録)は、バンカーズ全ポートフォリオレポート(2026年5月)で公開しています。

5. 待機現金 837,861円をどうするか

今月の裏側の課題が、増えすぎた待機現金です。

口座内に眠っている現金は 837,861円。前回の 493,581円から約34万円増えました。内訳を見ると、そのうち 614,056円(約73%)がオルタナバンクの口座に滞留しています。7月の償還 200,000円がそのまま残っている状態です。

待機現金は、当然ながら分配を生みません。SL全体の合計残高は 3,672,417円ですが、実際に働いているのは 2,834,556円だけで、残高の約23%が休んでいる計算になります。前回は13.6%でしたから、比率としては悪化しました。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、kanato理事長! 償還されたお金が戻ってきたのは結構なことですぞ。ただ、そのまま口座で眠らせておくと、せっかくの回転が止まってしまうのですな。
とはいえ、慌てて次を決めるのも考えものでしてな。今月は「外貨建てで元本が削れる」という授業料を払ったばかりでしょう。同じ授業料を二度払わぬよう、次の投資先は通貨と期間を見てから選ぶ——それが今月の教訓の使い道というものですぞ。

方針としては、待機現金のうち 約33万円を別の事業者へ振り向けることを検討しています。分散先を増やすことで、1社への依存を下げる狙いです。

6. 次回に向けて

再投資先を選ぶにあたって、今回の反省から3つの観点を置いておきます。

  1. 通貨:円建てか外貨建てかを必ず確認する。外貨建てを選ぶ場合は、利回りの上乗せ分が為替リスクの対価であることを前提に金額を絞る
  2. 事業者の分散:現在はバンカーズが運用中の約44%を占めています。新規は既存比率の低い事業者から検討する
  3. 運用期間:償還が特定の月に集中すると、今月のように待機現金が一気に膨らみます。満期の時期をずらして、資金が戻る月を分散させる

具体的な事業者名は、実際に投資を実行してから記録します。検討段階の案件名を先に出すことはしません。

あわせて、現在発注中の米国債ラダー(14,900 USD)は、8月2日時点で買付・受渡が完了していません。完了すれば債券区分の中身が変わるため、次回のレポートでは集計の定義に注記を入れる予定です。

おわりに

7月のSLポートフォリオは、「元本が戻ってきた月」でした。運用中の残高は約10%減りましたが、これは満期償還であって損失ではなく、合計残高は +30,093円の増加。分配金も 30,699円と、月間インカムの半分以上を稼いでいます。

一方で、バンカーズの外貨建てファンドが年初来で −20,857円のマイナスになっている事実も、同じ月の記録として残しました。SLは利回りが高い分、うまくいった話だけを並べても意味がありません。戻ってきたお金をどこへ回すか、そして削れた分から何を学ぶか——次回以降に、その判断の結果をお届けします。

フクロウ博士
フクロウ博士

戻ってきた元本と、削れた元本。同じ月の帳簿に両方が載っているというのは、なかなか味わい深いものですな。

アルセド監査官
アルセド監査官

はい。ただ、味わうだけでは記録になりません。戻った 313,537円も、削れた 20,857円も、どちらも数字で追える形にしてあります。次は、そのお金の行き先を記録する番です。

参考までに、私が口座を開設している事業者の登録先リンクを置いておきます(PR)。

Funds OwnersBook COZUCHI

それでは、良い資産構築ライフを!

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