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貴金属積立+35,402円——うち3万892円は自分で入れたお金でした【2026年7月】

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はじめに

こんにちは、【kanatoの資産構築研究所】のKanatoです。

2026年7月の貴金属積立まとめをお届けします。合計の概算評価額は479,824円から515,226円へ、+35,402円(+7.38%)。2か月続いた調整のあとで、久しぶりに増えた月になりました。

ただ、この+35,402円は「値上がりした金額」ではありません。内訳は、私が新たに積み立てた元手が30,892円、含み益の増加が4,510円です。 増えた金額の約9割は、相場ではなく自分の入金でできています。定点観測を続けるうえで、ここを混ぜないことがいちばん大事だと思っているので、今回はその分け方から書きます。

なお本記事の数値は2026年6月27日から2026年8月1日までの変化で、暦の上での7月とは範囲が少しずれます(約5週間)。評価額はすべて概算参考値であり、売却して初めて手元に残る金額とは別のものです。

→ 前回(2026年6月分)はこちら

書斎で金・銀・プラチナの地金を前に語るフクロウ博士と、タブレットで数字を確認するアルセド監査官(貴金属積立 定点観測 2026年7月)

1. 今月の評価額——合計515,226円

まず全体像です。

指標2026-06-272026-08-01増減
合計評価額(概算)479,824円515,226円+35,402円(+7.38%)

内訳は次の5つです。

#種別2026-08-01(概算)
1楽天・ゴールド・ファンド444,779円
2SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド37,075円
3銀(現物)19,360円
4プラチナ(現物)10,409円
5金(現物)3,603円
合計(上記5つの和)515,226円

この515,226円は、集計表のどこかに「合計」として1つ書かれている数字ではありません。上の5つを足した金額です。ひとつでも取りこぼすと合わないので、毎回この形で並べています。

ゴールドファンド2本で481,854円、全体の約93.5%を占めます。金額でみれば、この積立の主役はファンド側です。

前回(6月分)の記事では、合計を479,823円と記録していました。今回の479,824円との差は1円で、構成ごとに丸めてから足すか、合計を丸めるかの違いによるものです。どちらも概算参考値です。

アルセド監査官
アルセド監査官

私から補足を。ここに並んでいる金額は、すべて2026年8月1日時点の概算参考値です。そのうえで一点——評価額は実売収益と同じではありません、事実として。 換金するときには、市場価格そのものに加えて、売却のタイミング、信託報酬の積み上がり、現物であれば買取価格と小売価格の差が影響します。この表の数字は「いま売ればこの金額が手に入る」という意味ではない、という前提でお読みください。

2. 増えた35,402円の正体——元手が30,892円、含み益が4,510円

評価額は、次の2つに必ず分けられます。

  • 元手(取得額):これまでに実際に払い込んだ金額
  • 含み損益:その元手に対して、いま何円ぶん増減しているか

この2つを足したものが評価額です。分けて並べると、今月の動きはこうなります。

指標2026-06-272026-08-01増減
元手(取得額)359,112円390,004円+30,892円
含み損益+120,712円+125,222円+4,510円
評価額479,824円515,226円+35,402円

+35,402円のうち、30,892円は自分で入れたお金です。相場がまったく動かなくても、積み立てていれば評価額はこのぶん増えます。実際に「増えた」といえるのは、含み損益が改善した4,510円のほうです。

この4,510円は、前回の評価額479,824円に対して約0.94%にあたります。見出しの数字は+7.38%ですが、資産そのものの値上がりとして受け取ってよい部分は、1%に届いていません。

区分ごとに分けると、どこで含み益が増えたかも見えます。

区分期間中の買付(元手の増加)含み損益の変化
楽天・ゴールド・ファンド+10,000円+5,653円
SBI・iシェアーズ・ゴールド+10,000円+111円
銀(現物)+6,536円−1,018円
プラチナ(現物)+3,268円−132円
金(現物)+1,088円−104円
合計+30,892円+4,510円

含み益の増加4,510円は、そのほとんど(+5,653円)が楽天・ゴールド・ファンド1本から出ています。現物の金・銀・プラチナは、3つ合わせて含み損が1,254円広がりました。同じ「貴金属」でも、投資信託と現物では動き方がそろっていません。なぜそろわなかったのかは、今回手元にある資料からは説明できないので、断定しないでおきます。

3. 区分別に見ると——増加率の大きさは「残高の小ささ」が生みます

もうひとつ、定点観測を読むときに引っかかりやすいのが増加率です。区分ごとの評価額の伸びを並べます。

区分2026-06-272026-08-01増減増減率
楽天・ゴールド・ファンド429,126円444,779円+15,653円+3.65%
SBI・iシェアーズ・ゴールド26,963円37,075円+10,112円+37.50%
銀(現物)13,842円19,360円+5,518円+39.86%
プラチナ(現物)7,273円10,409円+3,136円+43.12%
金(現物)2,619円3,603円+984円+37.57%

プラチナ+43.1%、銀+39.9%——数字だけ見れば主役に見えます。ですが、§2で分けたとおり、銀の増加5,518円のうち6,536円は買付で、含み損益はむしろ1,018円マイナスです。買った金額のほうが増えた金額より大きいのに、率としては+39.9%と表示される。残高13,842円の場所に6,536円を入れれば、それだけで4割を超えるからです。

増加率の大きさは、価格の勢いではなく、残高がまだ小さいことの裏返しです。積立を始めて間もない区分ほど、この見え方になります。

アルセド監査官
アルセド監査官

一点、指摘させてください。率は、比べる元の残高が小さいほど大きく出ます。今回でいえば、+3.65%の楽天・ゴールド・ファンドが金額では+15,653円、+43.12%のプラチナが+3,136円です。率と金額は必ず両方見てください。 どちらか一方だけでは、資産が実際にどう動いたかは分かりません。とくに積立の初期は、率だけを追うと自分の入金を運用成果と取り違えます。

4. 前号「安く仕込めた月」の答え合わせ

前回の記事では、金価格の調整が2か月続き、主力の楽天・ゴールド・ファンドが前月比−7.1%、含み益率も+59.3%から+43.0%へ縮んだことをお伝えしました。そのうえで「下がった月ほど、同じ金額でより多くの量を仕込める」と書いています。

その答え合わせです。含み益率と保有量の両方で見ます。

区分含み益率 2026-06-27含み益率 2026-08-01
楽天・ゴールド・ファンド+43.04%+43.48%
SBI・iシェアーズ・ゴールド−10.12%−7.31%

主力の含み益率は、縮み続けていたところで下げ止まって、わずかに戻りました。SBIのほうは含み損が10.1%から7.3%へ縮んでいます。派手な回復ではありませんが、2か月続いた縮小は今回いったん止まった形です。

現物の保有量は、価格に関係なく増えています。

種別2026-06-272026-08-01増加
0.12347g0.17395g+0.05048g
プラチナ0.86375g1.24173g+0.37798g
45.14671g65.98322g+20.83651g

評価額は上下しますが、積み上がったグラム数は減りません。前回「安く仕込む」と書いた内容は、この表のとおり実行されています。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、kanato理事長。この「戻った」を、自分の腕前だと思わんことが肝心でしてな。下がった月に量を増やし、戻った月にそれが効く——これは狙って当てたのではなく、淡々と続けた結果として自動的にそうなるのですぞ。積立の値打ちは、当てたことではなく、判断を挟まなかったことにありましてな。ですから今月やるべきことは、喜ぶことではなく、来月も同じ設定のまま置いておくことなのですな。

5. 現物は、買った瞬間から含み損を抱えます

もうひとつ、現物ならではの性質にも触れておきます。8月1日時点の平均取得単価と、いま売った場合の買取価格を並べます。

種別平均取得単価買取価格
22,995.11円/g20,710.00円/g−9.9%
プラチナ9,663.94円/g8,382.00円/g−13.3%
363.73円/g293.40円/g−19.3%

買う価格と売れる価格に、最初から差があります。現物は買った瞬間に、この差のぶんだけ含み損を抱えた状態から始まります。 そして買い増すほど、差の絶対額は積み上がります。

今月、現物3種の含み損は5,377円から6,631円へ、1,254円広がりました。一方で、元手に対する割合でみると−18.5%から−16.6%へ縮んでいます。金額は広がり、率は縮む——§3と同じ話で、この2つは矛盾しません。買い増した金額が大きければ、率が改善していても金額は増えるからです。

これは損をしているという話ではなく、現物とはそういう商品だという前提の確認です。銀の−19.3%は、銀価格が2割下がったという意味ではありません。売買の価格差そのものです。数%の枠で持っている理由も、値上がり益を狙うためではなく、金だけに寄せないための配分としてです。

6. 続けるか、見直すか——判断の軸

定点観測を続けていると、「そろそろ配分を変えたほうがいいのでは」と考えたくなる月が出てきます。私が判断の軸にしているのは、次の3つです。

  • 価格が動いたかどうかでは決めない。 上がったから増やす、下がったから止める、という判断は、積立を続ける意味そのものを打ち消します。
  • 役割が変わったかどうかで決める。 貴金属は、私の資産全体でみればごく一部です。株式や投資信託と違う動きをしてくれることを期待して置いている枠なので、見直す理由になるのは「その役割を果たさなくなったとき」だけです。
  • 家計の側が変わったかどうかで決める。 月々の積立額が家計を圧迫し始めたなら、それは金価格とは無関係に見直す理由になります。

今回は3つとも変わっていないため、設定はそのまま継続します。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、これは地味な結論でしてな。しかし理事長、積立というのは「何もしない」という判断を毎月くだし続ける営みなのですぞ。相場が動くたびに設定をいじれば、いずれ自分でも何をしているのか分からなくなりましてな。変えるための理由をあらかじめ決めておく——これだけで、ほとんどの月は迷わずに済むのですな。

おわりに

2026年7月の貴金属積立まとめでした。

合計の概算評価額は515,226円、前回から+35,402円(+7.38%)。ただしその内訳は、元手の増加が30,892円、含み益の増加が4,510円です。2か月続いた調整はいったん止まりましたが、見出しの+7.38%をそのまま成果として受け取ると、自分の入金を運用成果と取り違えます。数字が良く見える月ほど、その数字がどこから来たのかを書き留めておく——定点観測を続けるうえで、これが一番効く作業だと考えています。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、今月は気分よく締められますな。2か月耐えて、ちゃんと戻ってきましたぞ。

アルセド監査官
アルセド監査官

一点だけ。「耐えた」とおっしゃいましたが、この期間に理事長がなさったのは、設定を変えずに置いておくことだけです。耐えるという言葉は、何かを我慢したように聞こえます。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、監査官に痛いところを突かれましたな。では言い直しましょう——何もしなかったので、戻ったときにちゃんと乗れた。こちらのほうが正確でしてな。

次回以降も、同じ基準日の取り方で、貴金属積立の推移をお届けします。

それでは、良い資産構築ライフを!

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