【書籍紹介】資産を作るための投資 資産を遺すための投資(石川臨太郎 著)

こんにちは、kanatoです。

Twitterでもご紹介しましたが、石川臨太郎さんの最後の著書をようやく読了しましたので、雑多にで張りますが感想を書きたいと思います。

本書を読み終わって

本書は「資産を作るための株式投資」、「資産を遺すための株式投資(資産運用)」、「これからの世代に書き残しておきたいこと」の3部構成になっています。

資産を作るための株式投資

「資産を作るための株式投資」では石川さんの中長期目線でのバリュー株投資のやり方、特に「生涯パートナー銘柄」の選び方についてがメインだったと思います。その中でも特に株価に対する捉え方が秀逸で「企業の本質的価値に需給という光が当たってできた影が株価である」という表現には思わず頷いてしまいました。

またあるところでは、孫氏の言葉を引用して「勝ち易きに勝つのが良い株式投資」すなわち「大勝ちはしなくても致命的な負けはしないこと。つまり、ポートフォリオ全体での価値を目指す投資が良い」と書かれていたり、「絶対不敗の状況を作る」「勝ち逃げスタイル」等、色々と勉強になる部分が多く、実践しようと思えばすぐに取り掛かれるような内容が多かったです。

資産を遺すための株式投資(資産運用)

最強の長期投資家を奥様(株に全く興味がない、株価も見ない、そもそも株で資産を増やしたいとも考えない、いつ買おう、いつ売ろうなんてことに興味もない人だ)として、遺すべき株式を「10年後まで持ち続けることのできる世界トップの企業」という考えで、株価暴落時に世界トップ、世界2位の株式をピックアップされたそうです。本書では実際の銘柄を上げて、選定理由や考え方まで記述されており、参考になりました。

こちらの方は現役投資家にはすぐに必要になるような内容ではないかもしれませんが、後々考えていかないといけない部分だとお思いますので、心に留めておきたいと思います。あと、地味に遺言書の作成については参考になりました。

これからの世代に書き残しておきたいこと

このチャプターではここまでのまとめと株式投資から得られる宝物のお話でした。

印象的だったのは「超二流の才能で行う中長期投資」です。二流の才能でもそれを磨き込んでいき、バランスよく配置すれば、「超二流」にはなれる。そして「超二流選手」になれば努力しない「一流選手」は軽く量ができるとしています。まったくもってこの考えには同感で、普通の人(私を含めて)が目指すべきはここなのではないかと思います。

また、株式投資から得られる宝物は11個ありました。どれもよいお話でしたので、ぜひ本書を確認してみてください。(個人的には最後の「コラム:最高の宝物、三毛猫のモク」もすごく好きです。)

最後に

ちなみに私が著者のことを知ったのはこの本からですが、もっと早くに知っていれば、私の投資も少し変わっていたような気がします。

ただ、このように著書を遺していかれるのは後進の投資家にとっては大変ありがたいことですね。

どこかで聞いた言葉ですが、「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す。(十訓抄でしたっけ?)」。それに加えて、優れた投資哲学(思想)を遺してくれたのだと思います。

バリュー投資を目指す方はぜひ本書を手に取ってみてください。Kindle版もありますが、紙の本をお勧めします。

最後になりましたが、石川臨太郎様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資 ——余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教え (現代の錬金術師シリーズ)