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はじめに
こんにちは、【kanatoの資産構築研究所】のKanatoです。
クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)の6月運用レポートをお届けします。
今月を一言で表すなら「待機資金が動き出した月」です。5月に事業者の実態を把握し直し、バンカーズを縮め、AGクラウドファンディングやFundsへ移す――という「乗り換え」を始めました。その2か月目にあたる6月は、口座に眠っていた待機資金が実際に新しい案件へと回り始めています。SL全体の残高は約364万円で、月間では+11,476円(+0.32%)の微増でした。
派手な動きはありませんが、「回収した資金が滞留せず、次の運用へ流れているか」――今月はその一点を確認していきます。数字はいつもどおり、正直に記録します。

1. 6月のSLポートフォリオ概要

私から、事業者別の残高と月内の変動を確認します。数値はすべて6月27日スナップショットの概算参考値です。
| 事業者 | 6月末残高(概算) | 前月比 | 状況 |
|---|---|---|---|
| バンカーズ | 約1,422,637円 | +3,149円 | 縮小継続(運用中は一部償還で−1万円) |
| オルタナバンク | 約840,199円 | +1,070円 | 継続運用(旧SAMURAI FUND) |
| AGクラウドファンディング | 706,458円 | +6,458円 | 待機資金が新規運用開始・初回分配着金 |
| クラウドバンク | 約390,760円 | +729円 | 自然縮小(満期回収・分配受取のみ) |
| CREAL | 約151,461円 | ほぼ横ばい | 継続運用(次回分配7月) |
| Funds | 約130,809円 | +70円 | 継続運用(当月の分配計上なし) |
| SL合計 | 3,642,324円 | +11,476円(+0.32%) | 待機資金が運用へ回り始めた |
- 評価額の基準:2026年6月27日スナップショット(概算参考値)
- SL合計は事業者別管理Excelの集計値。各事業者の運用中残高と口座内残高の合算
- 内訳:運用中残高 3,148,743円+口座内の待機現金 493,581円
- 前月の待機現金は572,105円。1か月で約7.9万円が「待機」から「運用」へ移った
2. 「待機資金が運用へ回り始めた」──乗り換え期の2か月目
今月いちばんの動きは、残高の合計ではなくその中身にあります。
SLの残高は「運用中(案件に投資されているお金)」と「口座内の待機現金(分配・償還で戻ってきて、次の投資先を待っているお金)」の2つに分かれます。5月末の待機現金は572,105円ありましたが、6月末には493,581円へ――約7.9万円が待機から運用へ移りました。
- 運用中残高:3,058,743円 → 3,148,743円(+90,000円)
- 待機現金:572,105円 → 493,581円(−78,524円)
内訳を分解すると、動きの主役は2社です。
- AGクラウドファンディング:待機していた10万円が新規案件で運用を開始(運用中 600,000円 → 700,000円)
- バンカーズ:運用中が一部償還で−10,000円(1,361,885円 → 1,351,885円)
つまり「バンカーズを縮め、AGへ回す」という乗り換えの流れが、待機資金を通じて実際に動いた1か月でした。回収したお金をそのまま口座に寝かせず、次の案件へ流していく――地味ですが、SL運用ではこの回転が効いてきます。
3. 事業者別の動き
バンカーズ(約1,422,637円)
縮小フェーズを継続しています。6月は運用中残高が一部償還で−10,000円となり、その分が口座内に戻りました。全体残高が+3,149円と微増なのは、償還元本の口座計上と分配の受取によるものです。
バンカーズの全ポートフォリオ(10年の運用歴・遅延・確定損失を含む159本の記録)は5月に公開済みです(→バンカーズ全ポートフォリオレポート(2026年5月))。縮小は進めていますが、優良案件への再投資は維持しており、運用の質そのものは大きく変えていません。
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND・約840,199円)
継続運用中で、6月は+1,070円。6月10日と6月24日の2件の分配が口座に着金しました。
オルタナバンクの分配金は、20.42%(所得税20%+復興特別所得税0.42%)が源泉徴収された金額が入金されます(貸付型SLの一般的な仕組み)。確定申告を行うことで、所得状況によっては税の一部還付を受けられる場合があります(詳細は年間取引報告書を参照)。
AGクラウドファンディング(706,458円)
今月の主役です。5月末に待機していた10万円が新規案件で運用を開始し、運用中残高が600,000円 → 700,000円になりました。
加えて、先月のレポートで「初回分配は2026/6/10予定(¥6,458)」と予告していた分配が、予定どおり6月10日に6,458円着金しました(税引前8,114円・源泉徴収1,656円)。予告した金額がそのまま入ってくる――地味ですが、記録の答え合わせができた気持ちのいい一件です。
クラウドバンク(約390,760円)
自然縮小フェーズを継続。新規の追加投資はせず、満期回収と分配受取のみです。6月は3ファンドから分配があり、+729円でした(内訳は次のセクションの分配実績で確認します)。
CREAL(クリアル・約151,461円)
大きな動きなく横ばい。分配スケジュールにより6月は分配なしで、次回は2026年7月の予定です。
Funds(ファンズ・約130,809円)
継続運用でほぼ横ばい(+70円)。6月は新規の分配計上はありませんでした。上場企業案件を中心に、他事業者とはリスクの異なる層として少額を維持しています。
4. 6月の分配実績と遅延・損失の状況

私から、6月に受け取った分配を整理します。税引後(源泉徴収後)・口座着金ベースの概算参考値です。グロス(税引前)は各事業者の取引明細をご確認ください。
6月の分配・利息(税引後・口座着金ベース)
| 事業者 | 6月の受取(税引後) | 内訳・備考 |
|---|---|---|
| AGクラウドファンディング | 6,458円 | 6/10 初回分配着金(税引前8,114円・源泉徴収1,656円) |
| オルタナバンク | 1,070円 | 6/10(56円)+6/24(1,014円)・源泉徴収20.42%済 |
| クラウドバンク | 729円 | 3ファンド分配(グロス915円・源泉徴収186円) |
| バンカーズ | 約788円 | 2案件の償還・分配(税引後利益ベース) |
| Funds | 0円 | 当月の分配計上なし |
| CREAL | 0円 | 分配スケジュール上なし(次回7月予定) |
| 合計(口座残高の純増) | +11,476円 | SL全体の月間純増(+0.32%) |
- ※ 事業者ごとの「税引後受取」と「口座残高の純増」は、償還元本の口座計上や未収利息の反映を含むため完全には一致しません。合計欄はSL全体の口座残高の純増(+11,476円)です。
- ※ クラウドバンクは源泉徴収の内訳が明細で確認できる事業者です(グロス915円 − 源泉徴収186円 = 税引後729円)。
遅延・損失の状況
6月時点で、現在運用中の案件に確定損失・新規の遅延はありません。バンカーズの現行ポートフォリオ(PR_ファンド)はすべてステータス「正常」で、2025年以前の遅延・確定損失の記録はバンカーズ全ポートフォリオレポート(2026年5月)で公開済みです。

AG・オルタナバンク・クラウドバンク・Funds・CREALでも、現時点で遅延・損失は確認されていません。今月の分配はすべて口座着金を確認済みです、事実として。
5. 二軸が一致した話と、構成比2.4%の意味
今月は、集計の「見え方」でも一つ前進がありました。
私はSLの残高を2つの軸で管理しています。一つは家計簿アプリ(MoneyForward)が拾う「債券」の額、もう一つはSL事業者別の管理Excelの合計です。5月まではこの2つに1万円のズレがありましたが、6月からMoneyForward軸の『債券』3,148,743円が、SLの運用中残高と完全に一致しました。残る差は口座内の待機現金493,581円だけで、「なぜ2つの数字が違うのか」を全額説明できる状態になりました。地味ですが、家計の見える化としては気持ちのいい着地です。
一方で、課題もはっきりしています。SLはポートフォリオ全体に占める構成比が約2.4%(対総資産)/約2.9%(管理内資産)にとどまり、目標の10%には遠く及びません。

ホー、kanato理事長!この2.4%という数字、裏を返せば「守りの層の中で最も伸びしろが大きい区画」ということでしてな。暗号資産が沈んだ今月のような相場でこそ、コツコツ分配を運んでくるインカムの層のありがたみが分かるのですぞ。
ただし、慌てて積み増すのは禁物ですな。SLは利回りが高い分、劣後出資の比率や運用期間の偏りにも目を配る必要がありましてな。案件の中身を一つずつ確かめながら、少しずつ比率を上げていくのが正しい育て方でしてな。
もう一点、方針として温めているのがTOB対価の再配置です。保有していた日本株2銘柄(エイジス・農業総合研究所)がTOB成立で上場廃止となり、合計で約100万円が数か月内に現金で戻ってくる見込みです。この対価の一部を、こうしたインカム型オルタナ(SL)の増強へ充てることを検討しています。乗り換え期の「次の燃料」になりそうです。
来月以降の方針を整理します。
- バンカーズ:部分的な縮小を続けつつ、優良案件への再投資は維持
- AGクラウドファンディング・Funds:分散を継続。案件内容の確認を続ける
- クラウドバンク:自然縮小(満期回収のみ・新規追加なし)
- オルタナバンク:継続運用。新規案件は内容を見て判断
- CREAL:現状維持(次回分配は7月)
- SL全体:構成比2.4%(目標10%)は、TOB対価の入金なども見ながら中長期で引き上げる
おわりに
6月のSLポートフォリオは、「乗り換え期の2か月目」でした。合計残高こそ+11,476円の微増ですが、その中身では待機資金が着実に運用へと回り始め、AGの初回分配6,458円は先月の予告どおりに着金しました。二軸のズレも解消し、ポートフォリオの見通しは一段クリアになっています。
SLは利回りが高い分、遅延や損失のリスクと正直に向き合う必要があるカテゴリーです。このレポートでは分配実績も遅延状況も、できる限りオープンに記録しています。守りの層で最も伸びしろの大きいこの区画を、これからも慌てず・確かめながら育てていきます。参考になれば幸いです。

今月のインカムの層は、静かに、しかし確かに仕事をしましたな。

はい。派手さはありませんが、数字は着実です。乗り換えの流れも、遅延ゼロも、口座の記録で確認できました。
ソーシャルレンディングに興味のある方向けに、当研究所で口座を確認している事業者のうち、登録先へのリンクを置いておきます(PR)。
それでは、良い資産構築ライフを!


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