9万円の追加投資をどう使うか——ホンダ見送り・JT見送り・三菱HCキャピタル単元化の全思考プロセス【2026年3月】

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はじめに

こんにちは、【kanatoの資産構築研究所】のkanatoです。

2026年3月。米国・イスラエルによるイラン攻撃を発端に、ホルムズ海峡封鎖懸念が一気に高まりました。原油価格はWTIで100ドルを突破、日経平均は歴史的な急落を演じるなど、久しぶりに「胃が痛くなる相場」が続きました。

こういう局面でこそ、自分の投資方針が試されます。私の基本スタンスは〈配当再投資〉。受け取った配当金を次の投資資金として再投下し、複利の力で少しずつ資産を育てていく方針です。相場が下がっても方針は変えない——ただし、何でも買えばいいわけではありません。

今回は、口座に積み上がっていた配当金と残余資金、合計約9万円をどう使うか、悩んで・調べて・見送って・最終決断するまでのプロセスを全部お見せします。


1. 3月の相場環境——何が起きたのか

2月28日の米国・イスラエルによるイラン攻撃開始後、ホルムズ海峡が事実上封鎖される事態となりました。世界の石油消費量の約5分の1が通過するこの海峡の問題は、原油供給不安を一気に高め、株式市場では「スタグフレーション(景気後退+インフレ)」が意識されはじめました。

影響を受けたのは主に、自動車・電機・機械など〈輸出系の景気敏感株〉。逆に動いたのが〈エネルギー株〉です。

3月9日には日経平均が終値ベースで2,892円安(下落率5.20%、終値5万2,728円)と、過去3番目の大きな下落幅を記録。日中は一時4,200円を超える急落場面もありました。その後3月24日には+435円の反発(終値54,253円)と、乱高下の激しい展開が続いています。


2. 私のポートフォリオへの影響

現在、私は日本株を77銘柄保有しています。〈積立(安定)〉〈積立(防衛)〉〈長期保有〉〈積立(新興)〉〈優待銘柄〉などに分類しながら、配当・分配金の積み上げを主軸に運用しています。

3月1日から3月28日にかけての評価額の変化は以下の通りです。

アルセド監査官
アルセド監査官

補足いたします。3月1日時点の日本株評価額合計は11,685,448円、3月28日時点は10,861,654円です。差し引き約82万3,794円、下落率は約7.1%です、事実として。

銘柄別に見ると、明暗がくっきり分かれています。

〈上昇銘柄(3/1→3/28)〉

銘柄増減額増減率
INPEX(1605)+51,700円+28.9%
東京海上HD(8766)+19,680円+15.1%
三井物産(8031)+21,376円+11.4%

原油高の直接恩恵を受けるエネルギー株・損保株が逆行高。INPEXは47株保有で+51,700円と、今回の相場環境で最大の貢献銘柄でした。

〈下落銘柄(3/1→3/28)〉

銘柄増減額増減率
伊藤忠(8001)▲103,750円▲9.1%
イオン(8267)▲93,300円▲14.0%
みずほFG(8411)▲77,200円▲10.8%
いよぎんHD(5830)▲41,000円▲12.1%
クボタ(6326)▲33,801円▲18.7%
三井住友FG(8316)▲33,795円▲12.5%

伊藤忠・みずほFGなど商社・金融系の大型株が軒並み売られました。景気後退懸念が、幅広い銘柄に波及した形です。


3. 追加投資の方針——「なぜ下がったか」が全て

今回の投資資金は約9万円。配当や口座残余として積み上がっていた現金を再投下するものです。

テーマとして掲げたのは、〈外部要因で一時的に下落した銘柄を拾う〉こと。

ここで重要なのは「下がった理由」です。下落には大きく2種類あります。

  • 〈外部要因による下落〉……会社自体に問題はないが、マクロ環境の悪化で巻き込まれた
  • 〈内部要因による下落〉……会社の業績悪化・戦略失敗・構造的な問題が原因

後者は「安くなったからお買い得」とは言えません。むしろ買い増しでダメージが拡大するリスクがあります。この視点で各候補を精査しました。


4. 見送り銘柄——ホンダとJT

ホンダ(7267)の見送り理由

株価は3月1日比で▲15.4%と急落しており、一見すると格好の押し目に見えました。しかし調べると、下落の主因は〈外部要因ではなく内部要因〉でした。

3月12日、ホンダは2026年3月期の最終損益が最大6,900億円の赤字になると発表。上場来初の最終赤字です。EV戦略の抜本的な見直しに伴い、最大2.5兆円の損失計上が見込まれており、同月25日にはソニーとの合弁会社によるEV「AFEELA」の開発・発売中止も発表されました。

「中東情勢が落ち着けば回復する」という話ではなく、会社の戦略転換に伴う構造的な損失です。今回の方針とは合致しないと判断し、見送りとしました。

JT(2914)の見送り理由

配当利回りは約4%と、今回検討した候補中でトップ。しかし精査すると、3つの懸念が浮かびました。

アルセド監査官
アルセド監査官

一点、指摘させてください。JTの配当方針は配当性向75%を目安としており、2025年度実績では調整後ベースで85.0%に達しています。配当利回りの高さは、この高い配当性向によって支えられており、業績が悪化した場合に配当を維持するバッファが薄いことを意味します、事実として。

加えて3月1日比の株価下落率はわずか▲0.2%で、「中東ショックで安くなった」という要素がほぼありません。配当をインカムとして受け取りながら、株価がじりじり下がり続けるリスクを考えると、現時点では積極的に買い増す場面ではないと判断しました。


5. 最終選定——三菱HCキャピタル+三井住友FG

三菱HCキャピタル(8593)12株

現在88株を保有しており、12株追加で〈100株=1単元〉に到達します。単元株になると株主総会の議決権が得られるという意味もありますが、それ以上に〈節目を一つ達成する〉という積み上げの実感が、長期投資を続けるモチベーションになります。

また、権利落ち日(3月30日)の株価が配当落ち分だけ下がるタイミングを活用して購入します。過去の実績では配当額(22.5円)を上回る28〜35円程度の下落が見られており、〈配当を取り損ねても、それ以上に安く買える〉局面になる可能性があります。

アルセド監査官
アルセド監査官

補足いたします。三菱HCキャピタルは27期連続増配見込みで、配当性向は約42%と水準は健全です。次回の配当権利は9月末となります、事実として。

三井住友FG(8316)11株

▲12.5%という下落率は、今回の保有銘柄の中でも明確な部類です。そして下落の理由は〈景気悪化懸念という外部要因〉——まさに今回のテーマに合致します。

業績自体は直近の第3四半期で経常利益17.3%増、純利益22.8%増と絶好調。5期連続増配・配当性向40%という財務の健全さも、長期保有の安心感につながります。アナリストの平均目標株価は5,878円で、現在株価から約12%の上昇余地があるとされています。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、kanato理事長!今回の検討プロセスで最も光っていたのは「下落には顔がある」という視点ですぞ。同じ「下がった株」でも、ホンダのように会社の内側が傷んでいるケースと、三井住友FGのように外から嵐が吹き込んだだけのケースでは、まったく意味合いが違いますな。配当利回りの高さに目を奪われず、その「高さの理由」まで掘り下げたこと——これが長期の資産構築において、じわじわと差がついてくる思考習慣というものですぞ!


6. 発注方法と注意点

今回はSBI証券のS株(単元未満株)を利用した成り行き注文で、週末のうちに発注し、3月30日(月)の始値で約定させる予定です。

成り行き注文のため〈上振れリスク〉を想定し、三井住友FGは当初の13株から11株に抑えることで予算内に収めます。

銘柄株数想定単価想定購入額
三菱HCキャピタル12株約1,420円(権利落ち後)約17,040円
三井住友FG11株約5,300円約58,300円
合計約75,340円

おわりに

今回、最も意識したのは「配当利回りの数字だけで飛びつかない」ということです。ホンダもJTも、数字だけ見れば魅力的な局面に見えました。しかし「なぜ下がったのか」を一つひとつ確認することで、今回の方針に合う銘柄は三菱HCキャピタルと三井住友FGだという結論に至りました。

次の配当権利は両銘柄ともに9月末。コツコツと積み上げながら、引き続き資産構築を進めていきます。

それでは、良い資産構築ライフを!

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