はじめに
こんにちは、【kanatoの資産構築研究所】のKanatoです。
保有トレカのポートフォリオ管理ツール「DMMマイカ」を開くと、2026年4月23日時点でこんな数字が表示されています。
総資産:408,533円(561枚・6ジャンル)
この数字、そのまま「資産」として計上していいのでしょうか。株や投資信託なら証券口座の評価額がそのまま資産として扱えますが、トレカは話が変わります。今回は、トレカを本気で資産として考察します。「40万円分のカード」が実際にいくらの資産価値を持つのか——割引率という視点で掘り下げてみます。


1. 保有トレカポートフォリオの現況
現在のポートフォリオをジャンル別に整理します(DMMマイカ参考価格・2026年4月23日時点)。
| ジャンル | 参考評価額 | 枚数 |
|---|---|---|
| ポケモン | 369,783円 | 309枚 |
| 遊戯王 | 32,640円 | 69枚 |
| ワンピース | 4,350円 | 70枚 |
| デュエマ | 970円 | 15枚 |
| RUSH | 700円 | 10枚 |
| MTG | 90円 | 88枚 |
| 合計 | 408,533円 | 561枚 |



ポケモンが全体の約90%を占める、集中型のポートフォリオです。さらに内訳を見ると、上位5枚(チルタリス・アーケオス・ピカチュウPROMO・ケルディオex・バクフーン&デルタ種)だけで約199,000円——ポケモン評価額全体の約54%が、わずか5枚に集中しています。

補足いたします。こちらの数値はDMMマイカのフリマ相場ベースの参考価格(2026年4月23日時点)です。実際にフリマアプリで売却した際の手取り額とは異なります。また市場価格は日々変動するため、本日の参考値が翌週も同じとは限りません。参考価格=実売収益と読み替えないよう、ご注意が必要です、事実として。
2. 割引率で考える——40.8万円の「本当の価値」
売却時に目減りする3つのコスト
トレカをメルカリ等で売却した場合、参考価格から以下のコストが差し引かれます。
① 販売手数料:売却価格の10%(メルカリの場合)
② 送料・梱包費:ネコポス発送で210円〜(カード数枚の場合)
③ 値下げ交渉・売れ残りリスク:参考価格から5〜10%程度値下げして成約するケースが多い
これらを総合すると、フリマアプリでの実手取りは参考価格の80〜85%程度が目安となります。
408,533円 × 0.80 = 約326,800円 408,533円 × 0.85 = 約347,300円
参考価格40万円のポートフォリオでも、実際に現金化できるのは33〜35万円程度という計算です。
さらに割り引くべきリスク要因
売却コストだけでなく、以下のリスクも資産評価に織り込む必要があります。
- 〈流動性リスク〉高額カードほど買い手が限られ、売却に時間がかかる
- 〈保管リスク〉経年劣化・傷・湿度管理(スリーブ・バインダーのコスト)
- 〈市場リスク〉再録・再販・ブームの沈静化による価格変動

ホー、kanato理事長!資産の価値とは「帳簿に書かれた数字」ではなく「実際に換金できた金額」ですぞ。株でいう含み益と同じで、売るまでは現実の利益ではないのですな。トレカには株や不動産にはない「熱狂が冷めるリスク」がある。それを知った上で向き合うことが、本当の資産家の姿勢というものですぞ!
3. 株・不動産との比較——資産として成立する3条件
資産として計上するために必要な条件を3点整理します。
〈換金性〉フリマアプリやカードショップへの売却ルートが存在するため、換金性はあります。ただし高額カードほど流動性が低く、即日現金化は難しいのが現実です。
〈客観的な評価基準〉DMMマイカのような参考価格ツールが存在します。ただし株の時価とは異なり、フリマ相場ベースの参考値にとどまり、変動幅も大きいです。
〈取得コストの明確性〉これが最大の課題です。自引きのカードは「何パック開けたうちの1枚」であり、1枚あたりの取得コストを正確に計算することが困難です。損益計算ができないということは、資産管理の観点からは大きなハンディキャップになります。
4. 結論——私のポートフォリオに「資産計上」するか
以上の考察をまとめると、私の判断はこうなります。
〈正式な資産計上〉は行わない。理由は3点です。取得コストが不明確で損益計算ができないこと、市場価格の変動幅が大きいこと、実売収益と参考価格の乖離が無視できないこと——この3点が揃った以上、純資産への正式計上は見送ります。
〈参考管理〉は継続する。DMMマイカの参考価格を定点観測し、月次資産レポートには「参考欄」として別枠で記録します。正式な純資産には含めず、「存在は認識する」スタンスです。
保守的な割引率(60%)を適用した場合の参考値は以下のとおりです。
408,533円 × 0.6 = 約245,000円
この水準が、現時点で「実態に近い資産価値」として私が意識する数字です。
なお、2026年5月にはポケモンカードのパック価格が180円から200円に改定される予定で、希少カードの需給に上昇圧力がかかる可能性があります。また10月にはポケカ30周年の節目を迎えるため、市場への注目度が高まることも考慮材料の一つです。ただし「上がるかもしれない」は資産計上の根拠にはなりません——これはウィスキー投資と同じ姿勢で向き合います。
おわりに
トレカは「楽しみながら価値が生まれる」という点で、他の資産クラスにはない魅力があります。ただし、楽しみ方と資産管理の切り分けは重要です。
今回の分析を通じて、自分のポートフォリオに対する解像度が上がりました。40.8万円という数字をそのまま信じるのではなく、「売却コスト・流動性・取得コストの不明確性」という3つのレンズで見ることで、実態に近い価値把握ができます。
4月30日公開予定の月次資産レポートでも、トレカポートフォリオは「参考欄」として別枠でご報告します。正式計上の基準をどこに置くかは、今後も継続して考えていく予定です。
それでは、良い資産構築ライフを!


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