【初心者向け】リスク許容度とは?投資額を決める前に考えたいこと

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はじめに

こんにちは、【kanatoの資産構築研究所】のKanatoです。

新NISAや投資信託の積立を始めると、「毎月いくら投資するか」「株式比率をどれくらいにするか」で迷いやすくなります。

ただ、その前に確認しておきたいのが「自分はどれくらいの値動きに耐えられるのか」という視点です。これが、リスク許容度です。

リスク許容度は、年齢や収入だけで決まるものではありません。家計の余力、投資期間、生活防衛資金、投資経験、そして下落時に不安になりすぎないかという心理面も関係します。

この記事では、初心者向けにリスク許容度の考え方を整理し、投資額や資産配分を考える前のチェックポイントをまとめます。

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、kanato理事長!投資で大切なのは「大きく増やす力」だけではありませんぞ。下落相場でも続けられる設計を持つことが、長い資産構築では大きな支えになりますな。

1. リスク許容度とは何か

リスク許容度とは、投資に際してどの程度のリスクを引き受けられるか、という考え方です。

ここでいうリスクは、単に「危ない」という意味だけではありません。投資の世界では、リターンが不確実で、上にも下にも振れる幅があることをリスクと考えます。つまり、リスクが大きい商品は、大きく増える可能性がある一方、大きく減る可能性もあるということです。

そのため、リスク許容度を見るときは、金額面と心理面の両方を考えます。

観点確認したいこと
金額面どのくらいの値下がりなら生活に影響が出にくいか
時間面そのお金を何年くらい使わずに置いておけるか
心理面下落時に焦って売却しないでいられるか

たとえば、同じ20%下落でも、投資額が10万円なら2万円の下落、500万円なら100万円の下落です。率だけで見ると同じでも、実際に受ける印象はかなり違います。

リスク許容度は、診断ツールで一度出した数字だけで決めるものではありません。実際の生活と照らし合わせながら、「自分が続けられる範囲」を探していくものだと考えています。

2. リスク許容度を左右する主な要素

リスク許容度は、人によって違います。主に影響するのは、次のような要素です。

要素見るポイント
年齢・投資期間使う時期が遠いほど、値動きを受け入れやすい場合がある
収入と支出毎月の黒字が安定しているか
生活防衛資金急な支出や収入減に対応できる余裕があるか
家族構成住宅ローン、教育費、介護などの予定があるか
投資経験下落相場を経験したことがあるか

一般に、投資期間が長いほど値動きを受け入れやすい場面はあります。ただし、年齢だけで「この比率が正解」と決めるのは少し粗い見方です。

同じ年代でも、独身か子育て中か、住宅ローンがあるか、収入が安定しているか、近いうちに使う予定のあるお金があるかで、取れるリスクは変わります。

また、数字上は耐えられる下落でも、実際に評価額が減ると不安になることがあります。投資信託の基準価額や株価が下がったときに、生活に影響がない範囲でも眠れなくなるなら、リスクを取りすぎている可能性があります。

リスク許容度は「強い人ほど高い」という話ではありません。自分の生活と性格に合わせて、無理なく続けられる設計にするための確認作業です。

3. 積立額を増やす前に確認したいこと

積立額を増やす前に、まず確認したいのは毎月のキャッシュフローです。

給与や事業収入から、家賃・住宅ローン、食費、通信費、保険料、税金、趣味・交際費などを引いたあとに、どれくらい余力が残るのか。ここが曖昧なまま積立額を増やすと、急な支出が来たときに投資を取り崩すことになりかねません。

次に、生活防衛資金です。何か月分が正解と一律に決めるより、自分の家計で「急な支出や収入減があっても慌てずに済む額」を先に分けておく方が実践的です。

そして、下落時にも積立を続けられるかを考えます。毎月5万円を積み立てる場合、年間では60万円です。株式中心の投資信託であれば、相場によっては評価額が大きく上下します。そこで不安になって積立を止めたり、安値で売却したりすると、長期投資の設計が崩れやすくなります。

アルセド監査官
アルセド監査官

補足いたします。積立額は「投資したい金額」ではなく、「通常月の家計で続けられる金額」から考えるのが安全です。ボーナスや臨時収入を前提に毎月額を上げすぎると、収入が変動したときに調整が必要になります、事実として。

4. リスク許容度に合わせた資産配分の考え方

リスク許容度を確認したら、次は資産配分に落とし込みます。

株式比率を高めるほど、長期的な成長を取りに行きやすくなります。一方で、短期の値動きは大きくなりやすく、下落時の評価額も大きく減りやすくなります。

反対に、現金や預金を多めに持つと、値動きの不安は抑えやすくなります。ただし、現金だけでは物価上昇に対して購買力が目減りする可能性もあります。債券や債券投信は値動きを和らげる候補になりますが、債券投信は元本保証ではない点に注意が必要です。

考え方としては、資産を大きく2つに分けると整理しやすくなります。

区分役割
守るお金生活費、近い将来使うお金、急な支出への備え
増やすお金長期で使う予定がなく、値動きを受け入れて運用するお金

この2つを混ぜてしまうと、相場下落時に「本当は生活費として必要なお金」まで不安定になります。先に守るお金を確保し、そのうえで増やすお金の中で株式・債券・REIT・金などをどう組み合わせるかを考えると、判断しやすくなります。

資産全体の配分については、アセットアロケーションの記事でも整理しています。

【初心者向け】アセットアロケーションとは?資産配分の基本を整理
アセットアロケーションとは何かを初心者向けに整理。株式・債券・現金・REIT・金など、資産配分を考える基本と見直し方を解説します。

5. リスク許容度は定期的に見直す

リスク許容度は、一度決めたら終わりではありません。

収入、家族構成、年齢、住宅ローン、教育費、健康状態、働き方が変われば、取れるリスクも変わります。投資額が大きくなれば、同じ10%下落でも金額のインパクトは大きくなります。

また、相場が上がっているときは、自分のリスク許容度を高く見積もりがちです。本当の意味での許容度は、下落相場で見えやすくなります。

だからこそ、月1回や四半期に1回など、無理のない頻度で資産配分と気持ちの変化をメモしておくと役立ちます。

  • 評価額が下がったとき、どのくらい不安だったか
  • 積立額を続けることに無理はなかったか
  • 現金比率が少なすぎると感じなかったか
  • 家計の予定に変化はなかったか

記録を残しておくと、次に積立額や資産配分を見直すときの材料になります。投資は毎日判断するものではありませんが、生活環境が変わったときには、リスク許容度も一緒に見直したいところです。

おわりに

フクロウ博士
フクロウ博士

ホー、kanato理事長!リスク許容度の確認は、投資の旅を始める前の〈荷物の確認〉のようなものですぞ。重すぎる荷物では長い旅は続きませんな——自分の器に合った設計を持つことこそが、長期投資を続けるための大切な第一歩ですぞ!

アルセド監査官
アルセド監査官

補足いたします。リスク許容度は一度決めたら固定ではありません。収入・家族構成・投資額が変化するたびに見直しが必要です。また、下落時に想定以上の不安を感じた場合、それは当初の想定より実際の許容度が低かったことを示すシグナルです。記録を残し、次の判断材料にすることが有効です、事実として。

リスク許容度は、投資を長く続けるための安全装置のようなものです。

大きく増やすことだけを考えると、相場が良いときは前向きになれます。しかし、下落相場で不安になって投資を止めてしまうと、せっかくの長期設計が崩れてしまいます。

投資額を決める前に、家計の余力、生活防衛資金、投資期間、下落時の心理面を確認する。そこから、自分に合った資産配分を考える。この順番を持っておくだけでも、投資との付き合い方はかなり落ち着きます。

次回以降も、資産配分や投資信託の考え方について、基礎から整理していきたいと思います。

それでは、良い資産構築ライフを!

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