【2026年版】貴金属投資のトリニティ|月3万円で組む「金・銀・プラチナ」黄金比ポートフォリオ

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はじめに

こんにちは、kanatoです。

総資産1億2,232万円。私のポートフォリオの約9%(約1,100万円)は、実物・価値保存資産(ウイスキー・貴金属)が占めています。金価格は2024年以降、歴史的高値圏で推移しており、今から投資を始めることに躊躇する方も多いでしょう。金は持っているだけでは配当も利息も生まない資産だからです。

しかし、購入プロセスを工夫することで、擬似的な収益(ポイント)を生み出すことは可能です。今回は、楽天証券とSBI証券の異なる強みを組み合わせ、月3万円で金・銀・プラチナを積み立てる「貴金属トリニティ(三位一体)戦略」を公開します。


💡 この記事の結論(3分まとめ)

✔ 貴金属比率:約9%(約1,100万円)、実物・価値保存資産
✔ 月額積立:3万円(金70%・銀20%・プラチナ10%)
✔ 証券会社:楽天証券+SBI証券の2社体制
✔ ポイント還元:年間約2,400円の確定益(実質利回り+0.67%)
✔ 戦略:金で守り、銀で攻め、プラチナで待つ
✔ 制度活用:NISA成長投資枠+貴金属積立別枠


1. 現状分析:実物・価値保存資産の位置づけ

総資産の配分状況

資産クラス金額比率目標比率判定
安全資産約1,960万円16%10%Overweight
株式リスク資産約5,380万円44%40%Overweight
債券リスク資産約360万円3%10%Underweight
不動産リスク資産約122万円1%5%Underweight
インカム型オルタナ約245万円2%10%Underweight
実物・価値保存約1,100万円9%10%ほぼ適正
高ボラティリティ約2,948万円24%15%Overweight
合計約1億2,232万円100%100%

実物・価値保存資産の内訳

資産金額比率役割
ウイスキー約1,000万円91%時間の資産・熟成待ち
貴金属(金・銀・プラチナ)約100万円9%インフレヘッジ・通貨安対策
合計約1,100万円100%

なぜ貴金属なのか?

① インフレヘッジ

  • 法定通貨の価値が下落する時、金は価値を保存
  • 中央銀行の金融緩和政策への対抗策

② 通貨分散

  • 円・ドル・ユーロなど、特定通貨への依存を回避
  • 無国籍通貨としての金

③ ポートフォリオの安定化

  • 株式や債券と異なる値動き
  • 地政学リスクや金融危機時の「保険」

④ ポイント還元の活用

  • クレカ積立で実質利回り向上
  • 「利息を産まない」資産の弱点を補う

2. なぜ「金」だけでなく「銀・プラチナ」なのか?

私の貴金属ポートフォリオは、単一資産ではなく、特性の異なる3つの貴金属を組み合わせることでリスク分散を図っています。

貴金属の黄金比率:7:2:1

金(ゴールド)70%:守りの核

  • 究極の安全資産
  • 通貨安・インフレへのヘッジ
  • ポートフォリオの土台

銀(シルバー)20%:攻めの翼

  • 金に比べて市場規模が小さく価格変動が激しい
  • 上昇局面での高いパフォーマンスを期待
  • 産業需要(太陽光パネル・電子機器)も支える

白金(プラチナ)10%:逆張りの布石

  • 自動車触媒や水素エネルギーなどの産業需要
  • 歴史的に見て金より割安な水準
  • 長期的な価格是正を狙う

これらを組み合わせることで、資産を守りながら(金)、変動幅を取り込み(銀)、割安是正を待つ(プラチナ)という全方位型の布陣を構築します。

貴金属3種のポジショニング・マトリックス

各貴金属の特性を一覧にまとめると、以下のようになります。

種類性格(メタファー)投資の目的相場を動かす主な要因
金(Gold)「絶対的な守護神」通貨価値の下落への備え(保険)金利、地政学リスク、インフレ
銀(Silver)「荒ぶる破壊神」上昇局面でのリターン最大化(攻め)景気動向、産業需要、金価格の連動
プラチナ「不遇の天才」歴史的割安感の修正狙い(バリュー)自動車・水素需要、供給不足リスク

この表が示すように、3つの貴金属は全く異なる性格を持っています。金は「守り」、銀は「攻め」、プラチナは「バリュー投資」という役割分担を考えています。特にプラチナは昔は金より高価だったはずです。

そして重要なのは、それぞれが反応する要因が異なることです。金利上昇局面で金が弱くても、景気拡大で銀が強い。自動車産業の復活でプラチナが輝く。このように、どのような市況でも「必ず誰かが働いている」状態を作り出せるのです。


3. 月3万円のポートフォリオ配分:実践編

実際にどの証券会社で、どの銘柄を、いくら積み立てるのか。手数料コストとポイント還元率を考慮した、現在の積立設定は以下の通りです。

証券会社別積立リスト(月額合計30,000円)

証券会社投資対象積立金額決済方法還元率目的
楽天証券金・投資信託10,000円楽天キャッシュ0.5%NISA成長投資枠
SBI証券金・投資信託10,000円Oliveゴールド1.0%特定口座
楽天証券純銀積立(現物)6,000円楽天カード0.5%貴金属積立専用口座
楽天証券純プラチナ積立(現物)3,000円楽天カード0.5%貴金属積立専用口座
楽天証券純金積立(現物)1,000円楽天カード0.5%貴金属積立専用口座
合計30,000円

配分比率:

  • 金:21,000円(70%)= NISA投信10,000円 + SBI投信10,000円 + 現物1,000円
  • 銀:6,000円(20%)= 現物6,000円
  • プラチナ:3,000円(10%)= 現物3,000円

具体的な銘柄例

楽天証券(NISA成長投資枠):10,000円

  • 銘柄:ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)
  • 決済:楽天キャッシュ
  • 目的:非課税で運用効率を最大化

SBI証券(特定口座・金):10,000円

  • 金銘柄:SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(10,000円)
  • 決済:Oliveゴールド
  • 目的:クレカ積立枠の活用、高還元率(1.0%)

楽天証券(貴金属積立専用口座・銀):6,000円

  • 銘柄:純銀積立(現物)
  • 決済:楽天プレミアムカード(投信枠とは別枠)
  • 目的:銀への投資、攻めの翼

楽天証券(貴金属積立専用口座・プラチナ):3,000円

  • 銘柄:純プラチナ積立(現物)
  • 決済:楽天プレミアムカード(投信枠とは別枠)
  • 目的:プラチナへの分散、割安是正狙い

楽天証券(貴金属積立専用口座・金):1,000円

  • 銘柄:純金積立(現物)
  • 決済:楽天プレミアムカード(投信枠とは別枠)
  • 目的:実物保有、守りの強化

合計配分:

  • 金:21,000円(70%)
  • 銀:6,000円(20%)
  • プラチナ:3,000円(10%)

4. 戦略のポイント:制度の隙間を活用する

このポートフォリオには、2つの制度的なメリットが組み込まれています。

① 楽天証券の「貴金属積立」は別枠らしい

楽天証券の「クレジットカード投信積立(月10万円枠)」と、「純金・純銀積立のカード決済(月10万円枠)」は別枠で管理されています。

したがって、NISAで投信積立枠を使い切っている場合でも、さらに貴金属積立専用口座を通じて、ポイント還元を受けながら銀や金を積み増すことが可能です。

年間積立上限:

  • 投信積立:月10万円(年間120万円)
  • 貴金属積立:月10万円(年間120万円)
  • 合計:年間240万円まで楽天カード決済可能

② SBI証券×Oliveゴールドの効率性

SBI証券では、Oliveゴールドの1.0%還元を活用します。

月10,000円(金7,000円+プラチナ3,000円)の積立で年間1,200ポイントが還元されます。

これは、多くの貴金属ファンドの信託報酬(年0.2%〜0.5%程度)を相殺し、実質的な保有コストを大幅に引き下げる効果があります。

ポイント還元の計算

楽天証券(NISA投信・金):

10,000円 × 0.5% × 12ヶ月 = 600ポイント/年

SBI証券(特定口座投信・金):

10,000円 × 1.0% × 12ヶ月 = 1,200ポイント/年

楽天証券(貴金属積立・銀+プラチナ+金):

10,000円 × 0.5% × 12ヶ月 = 600ポイント/年

年間合計還元:2,400ポイント 実質還元率:2,400円 ÷ 360,000円 = 0.67%

ただし、貴金属積立には購入手数料(1.65%)が発生するため、実質コストは以下の通り:

銀の実質コスト:

実質コスト = 1.65% - 0.5% = 1.15%

プラチナ(現物)の実質コスト:

実質コスト = 1.65% - 0.5% = 1.15%

金(現物)の実質コスト:

実質コスト = 1.65% - 0.5% = 1.15%

5. 銀・プラチナ投資の「コスト」と向き合う

銀(シルバー)とプラチナへの現物積立には、明確なデメリットが存在します。それは「コスト」です。

買付手数料とスプレッド

投資信託(金)は手数料無料(ノーロード)が一般的ですが、楽天証券などの「純銀積立」「純プラチナ積立」(現物)は、購入時に1.65%(税込)の手数料が発生します。

1万円購入すると、スタート時点で165円のマイナスとなります。

また、銀やプラチナは金に比べてスプレッド(売値と買値の差)が広いため、短期売買には不向きです。(楽天での参考値 銀:約1%、プラチナ:約1.2%、金:約0.3%)

それでも現物積立を選ぶ理由

コスト高であることを理解した上で、あえてポートフォリオの30%(銀20%+プラチナ10%)を現物積立に割り当てる理由は以下の通りです。

① 圧倒的なボラティリティ(銀) 銀の上昇相場では、金を超える上昇率を記録することがあります。数パーセントのコストを許容してでも、この爆発力をポートフォリオに組み込む価値があると判断しています。

② 割安是正の期待(プラチナ) プラチナは歴史的に金より高価でしたが、現在は金より割安な水準にあります。長期的な価格是正を狙う投資として、コストを許容できます。

③ ポイント還元での相殺 楽天カード決済で0.5%のポイント還元を受けることで、購入手数料(1.65%)の実質負担を約1.15%まで圧縮しています。

④ 産業需要の成長期待 銀は太陽光パネル、電子機器、医療機器など、産業需要が金より大きく、長期的な価格上昇が期待できます。プラチナも自動車触媒や水素エネルギーなど、産業需要が価格を支えています。


6. リスクと注意点

貴金属投資のリスク

① 価格変動リスク

  • 金・銀・プラチナは日々価格が変動
  • 短期的には損失の可能性

② 為替リスク

  • 国際市場ではドル建てで取引
  • 円高時は円換算での価値が減少

③ 利息・配当がない

  • 保有していても利息や配当は発生しない
  • 株式や債券との違い

④ 現物積立のコスト

  • 楽天証券の純銀積立:購入手数料1.65%
  • 金の現物積立:購入手数料1.65%
  • 投資信託に比べて高コスト

⑤ 保管リスク(現物の場合)

  • 自宅保管:盗難リスク
  • 貸金庫:コスト発生

⑥ 流動性リスク

  • 現物の場合、即座に現金化できない場合も
  • 投資信託は比較的流動性が高い

リスク管理の方針

① 長期保有前提

  • 短期的な価格変動は無視
  • 10年以上の保有を想定

② 積立の継続

  • ドルコスト平均法でリスク低減
  • 高値掴みを回避

③ 投資信託中心

  • 現物は最小限(銀のみ)
  • 流動性とコストのバランス

④ ポートフォリオ全体での位置づけ

  • 貴金属は全体の9%程度
  • 過度な集中を避ける

まとめ

2026年の貴金属投資戦略は、以下の3点に集約されます。

  1. 黄金比率7:2:1の徹底
  • 金70%:守りの核
  • 銀20%:攻めの翼
  • プラチナ10%:逆張りの布石
  1. 2証券会社の戦略的活用
  • 楽天証券:NISA+貴金属積立別枠
  • SBI証券:高還元率(1.0%)クレカ積立
  1. ポイント還元で実質利回り向上
  • 年間2,400円のポイント還元
  • 実質利回り+0.67%
  • 「利息を産まない」資産の弱点を補う

投資哲学?

「守りながら攻める」

貴金属投資は「利息を産まない」と言われますが、決済手段を工夫することで擬似的な利息を得ることができます。

合計月3万円の積立で、年間約2,400円相当のポイントを受け取りながら、金・銀・プラチナという実物資産を構築する。


おわりに

今回は、月3万円で実現する「貴金属トリニティ戦略」を公開しました。

金価格の高騰を嘆く前に、ポイント還元を活用して有利なポジションを作る。そして、銀やプラチナという異なる特性を持つ資産を混ぜて、ポートフォリオの防御力と攻撃力を同時に高める。

私の戦略は、ただ金を買うことではありません。

第一に、楽天証券とSBI証券の制度を使い倒して、購入時点でポイント還元という「確定利益」を確保すること。

第二に、「金:銀:プラチナ = 7:2:1」という黄金比率で、守りと攻めのバランスを最適化すること。

第三に、現物のコスト(1.65%)を隠さず、ポイント還元とボラティリティで乗り越えるという現実的な戦略をとること。

資産形成において、実物資産は心理的な安心感をもたらします。この「輝き」が心に宿れば、他のリスク資産での判断力も冴え渡るはずです。

まずは月数千円からでも、自分のポートフォリオに「輝き」を加えてみてはいかがでしょうか。

それでは、良い資産構築ライフを!

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