移動平均線について(5)複数の移動平均線を使ったトレード戦略2

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おはようございます.
ようやく熱が下がり,普通になってきました.
本日もお付き合いよろしくお願いします.
今回は3本以上の移動平均線を使った際のトレード戦略をまとめてみたいと思います.
米国のFIAMASS社のD.Myyersによれば複数の移動平均線が束になった状態になるとエネルギーが高まり,レートは反転局面に入るといっています.これを移動平均線が収斂(Convergence)中といいます.
まずは3本の期間の異なった移動平均線の収束と発散を観察して
転換点を探る方法をご紹介したいと思います.
①収束
<底値圏での収束>
 長期,中期,短期の移動平均線3本が束ねられ,かつ水平状態になり,
 レートが3本の平均線より上につきぬけた場合,買いシグナル.
<高値圏での収束>
 長期,中期,短期の移動平均線3本が束ねられ,かつ水平状態になり,
 レートが3本の平均線より下につきぬけた場合,売りシグナル.
②発散
<上昇トレンドでの発散>
 上昇過程で,下から長期,中期,短期の順で,
 かつレートが各平均線より上の場合は買い継続の「順パターン」.
<下降トレンドでの発散>
 下降過程で,下から短期,中期,長期の順で,
 かつレートが各平均線より下の場合は売り継続の「逆順パターン」.
図にするとこんな感じになります.
20140126_発散と収束.jpg
また,3本の移動平均線を使った主な売買シグナルは次のとおりです.
①買いシグナル1
底値圏で,下から長期線→中期線→短期線になったときは買いシグナル.
②買いシグナル2
底値圏で,短期線が,中期線・長期線の両方を下から上に突き抜けたとき,買いシグナル.さらに中期線が長期線を下から上に突き抜けたとき,それが確認される.
③買い継続
下から長期線→中期線→短期線になっていずれも上昇トレンドなら買い継続
④売りシグナル1
高値圏で,下から短期線→中期線→長期線になったときは売りシグナル.
⑤売りシグナル2
高値圏で,短期線が,中期線・長期線の両方を上から下に突き抜けたとき,売りシグナル.さらに中期線が長期線を上から下に突き抜けたとき,それが確認される.
⑥売り継続
上から長期線→中期線→短期線になっていずれも下降トレンドなら売り継続
こちらも図にするとこんな感じです.
20140126_3本移動平均線.jpg
特に短期・中期・長期の移動平均線が同方向に順序どおりに並ぶことは
「パーフェクトオーダー(PO)」として有名かと思います.
なお,先にまとめたゴールデンクロス(GC)やデッドクロス(DC)などと比べて,
後の段階で形成されるため,かなり出遅れたシグナルといわざるを得ません.
しかし,複数の移動平均線の向きや順序がすべて一致するには,
GC・DCのような一時的な値動きだけではまず形成されず,
しかもトレンドが持続した証拠ですから,強いトレンド相場と認識できます.
そのため,中長期的な順張りのトレードではGC・DCなどに比べると
相当に信頼性の高いシグナルになると思います.
(その代わり,出現頻度は少ないですが・・・)
今度は移動平均線に関連して,オシレーター系指標の乖離率をまとめようと思います.
もし,ご意見などございましたら,メールでもコメントでも
かまいませんので,ご連絡いただけると飛び上がって喜びます.
今回も最後までお付き合いいただき,ありがとうございました.

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